洪永佑回顧展「郷愁」 8月20日~25日、東京・練馬で開催
広告
絵本『洪吉童(ホンギルトン)』、月刊イオ創刊号から長期連載された『ウリマル図鑑』などで知られる洪永佑さん(ホン・ヨンウ、1939-2019年、朝鮮民主主義人民共和国人民芸術家)の回顧展「郷愁」が8月20日から25日、東京都の練馬区立美術館区民ギャラリーで行われます。
洪永佑さんは愛知県岡崎市生まれ。
幼いころから独学で絵を描きつづけ、1974年からは出版社に籍を置きながら、編集者、画家として多彩な才能を発揮してこられました。
朝鮮時代の市場の風景、庶民の素朴な暮らしを描いた民俗画は、どこか懐かしく、当時の息吹が伝わってくるようです。
そして、遺されたすべての絵は、
日本で自身のルーツを追い求めた洪さんの思いに連なっています。
「文化は、共通の土地にはぐくまれた感受性から生じるもの。ところが私たち二世は日本で育ち、日常も日本語を使っている。私の絵は、いわば民族の感受性に対する追体験。ノスタルジーではなく、我々の切実な欲求なんです」(洪永佑さん、「読売新聞」1991年2月5日付から)
回顧展では、『まぬけなトッケビ』『ホンギルトン』などの絵本の原画をはじめ、若いころに洪さんが祖国・朝鮮で描いたスケッチなども展示される予定です。
8月24日(土)には、11時から洪さんの絵本『まぬけなトッケビ』『不思議な瓶かめ』の読みきかせ会が、14時からは「洪永佑さんの思い出」をテーマにリレートークが行われる予定です。会場では、洪永佑さんの図録やポストカードも販売されます。ぜひ足を運んでみてください。(瑛)
●洪永佑回顧展「郷愁」
日時:8月20日(火)~25日(日)、入場無料
会場:練馬区立美術館区民ギャラリー(西武池袋線中村橋駅から徒歩3分、東京都練馬区貫井1-36-16)
物販情報:図録『洪永佑回顧展—郷愁』、展示作品のポストカード
主催:ホンヨンウ回顧展実行委員会
後援:朝鮮新報社、在日本朝鮮文学芸術家同盟美術部、在日本朝鮮人総聯合会練馬支部、東京朝鮮第3初級学校、一般財団法人巴翠文化財団
問い合わせ:honogi0504@gmail.com