笑顔あふれる、安心安全な学び舎に 神奈川中高で改修工事報告会、11月に「大感謝祭」
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神奈川朝鮮中高級学校(横浜市、1951年創立)のリノベーション工事報告会が5月12日、同校で行われ、県内の同胞や同校卒業生、県議会議員や横浜市議会議員などの日本市民ら約500人が参加した。報告会は、2022年4月から進めてきたリノベーション事業の現況を報告し、募金運動に拍車をかけ、創立100周年を目指し学校を守っていくという決意を新たにする場となった。
100年に向けたプロジェクト
先代たちの志によって1970年に竣工した鉄筋コンクリート5階建ての現校舎。時の流れによる老朽化を受けて、同校教育会や教員、同胞たちが立ち上がり2022年4月以降、リノベーション事業「神奈川ミレプロジェクト」を推進してきた。ぼう大な資金が必要となる新校舎建設が難しい状況で、生徒たちの学ぶ環境のために「これ以上先延ばしにできない課題」と捉えて、案を捻出した結果の改修工事だった。▼安全・安心の空間確保、▼校舎維持管理の効率化、▼教育インフラ整備の3つをコンセプトにしている。
改修工事報告会では、総聯中央の宋根学副議長兼教育局長、総聯神奈川県本部の高行秀委員長、同校の金燦旭校長、「神奈川ミレプロジェクト」実行委員会の殷鍾浩委員長(同校教育会会長)が登壇したほか、在校生の代表らが発言した。
金校長は、昨年6月から行われてきたリノベーション工事はほぼ終わり、横浜朝鮮初級学校の児童たちも同じ学び舎に移転し、新しくなった教室で学び始めたと報告した(6月中に完工予定)。工事内容として、耐震補強工事、防水工事、電気配線設備、給排水管工事とすべてのトイレの新設に加え、すべての教室と廊下にLED照明を採用、全教室の黒板をホワイトボードに一新、Wi-Fi環境の拡張、教室や廊下の内装が一新された。
金校長は、先代たちが守ってきた神奈川の民族教育を100年までつなぎ、さらに発展させていくための事業として改修工事を捉え、プロジェクト完遂に向けて最後まで力を注いでいこうと訴えた。
実行委員会の殷委員長は、児童・生徒たちの未来のために、神奈川民族教育の発展のためにとこの間、物心両面で事業に賛同してくれた多くの方々に謝意を示しながら、「愛する児童・生徒たちの未来を共に切り拓いていきたい」との決意を表明した。
この日、報告会に先立ち、新しくなった教室で公開授業が行われたほか、報告会後に参加者らは、一新された校内を見て回り、その変ぼうぶりに驚きと感動を覚えていた。またこの日、「チャリティ焼肉会」も行われ、報告会出席者と生徒たちが七輪を囲んだ。
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