東京中高管弦楽団チャリティーコンサート「響」開催
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東京朝鮮中高級学校管弦楽団チャリティーコンサート「響」が8月21日、国立オリンピック記念青少年総合センター大ホール(東京都渋谷区)で行われた。
東京中高管弦楽団は同校の民族管弦楽部と吹奏楽部によって構成されている。今回のチャリティコンサートは、朝鮮民族の音楽を多くの日本人に紹介し、音楽を通じて朝鮮学校の生徒たちと出会い、理解を深め、応援していただきたいという思いから、同部生徒の保護者たちが中心となった実行委員会が企画した。
イベントのタイトル「響」(朝鮮語読みで향、HYANG)には、「私たちの音楽を日本のみなさんにも響かせたい、また『香』『向』とは同じ音でもあることから、民族の『香』を、朝鮮と日本の明るい未来に『向』けて奏でたいという思いを込め」た。
コンサートでは、民族管弦楽合奏「よろこびのアリラン」、民族管弦楽合奏「ハナミズキ~花の歌」、クラリネットとフルート二重奏「ハンアルム―春 chocolat」、木管二重奏と女声重唱「子どもたちよ、これがウリハッキョだ」、吹奏楽合奏「ソルパラム(松風)」、管弦楽 チャンセナプ協奏曲「ブランコに乗る乙女」、管弦楽合奏「アリラン」、管弦楽合奏「青山里の豊年」など多彩な演目が披露された。朝鮮を代表する民謡の管弦楽、現代朝鮮の曲、日本の曲も交えた多彩な演目がステージに上がった。
コンサートの収益は同校民族管弦楽部と吹奏楽部の運営費などに充てられる。
この日は開演前から大雨が降るというあいにくの天気だったが、大勢の人びとが会場を訪れた。出演者たちの音楽愛が、企画者たちの学校愛と生徒愛があふれるコンサートだった。(相)