朝鮮人虐殺を忘れないために/関東大震災101年 朝・日大学生プロジェクトがHP開設
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関東大震災時の朝鮮人虐殺から101年。日本政府は今でも虐殺の事実を否定し続けており、真相究明と加害責任を果たしていない。政府の姿勢は、日本社会にはびこる虐殺否定論にも力を与えている。そんな中、「ネット上にあふれている朝鮮人虐殺否定論を問題視し、より多くの方々が正しい歴史認識を持てるよう」にすることを目的としたインターネットホームページが開設された。
HPを立ち上げたのは、「朝鮮人差別に反対する朝・日大学生一大行動-トルパ(突破)プロジェクト」。歴史否定論や現在にも続く朝鮮人差別の状況を突破(朝鮮語で돌파、トルパ)するためのプロジェクトとして、在日本朝鮮留学生同盟と日本の大学生が主体となり昨年5月、発足された。
同プロジェクトは、▼関東大震災時の朝鮮人虐殺を記憶すること、▼現在も続く植民地主義による朝鮮人差別を是正するため世論を動かしていくこと、▼より多くの人にこの問題を知ってもらうことを目的に行動を起こしてきた。昨年は全国各地で朝鮮人虐殺に関する学習会やフィールドワーク、展示会、そして都内でデモ・パレードなどを主催。昨年に続き、8月27日に行われたデモと都庁前行動には朝・日大学生を中心に100余人が参加した。
「1923、あの日の記憶~関東大震災時の朝鮮人虐殺を忘れないために~」と題されたHPでは、虐殺に関して4つの項目(全17個の質問)でまとめられたQ&Aや記録と証言、関連資料が掲載されている。関連資料には本の紹介もあり、さらなる学びへとつながる一助になるだろう。
HPは9月1日の17時に公開された。情報は随時更新される予定だ。HPはこちらから。(哲)