“DO YOU HEAR?”
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日本軍「慰安婦」問題、鈍足ではありますが韓国国内では動きが見られます。
慰安婦問題 「仲裁委」の提案準備進める=韓国政府 [2012/02/06聨合ニュース]
昨年、日本軍「慰安婦」問題の解決のために韓国政府が外交努力をしないことは違憲であるとの韓国憲法裁判所の判決を受け、韓国政府は2度に渡って日本政府に対して二国間協議を申し入れましたが、日本政府は一貫して「日韓請求権協定で解決済み」との立場に固執し協議を拒否しています。
耳を傾けようとしない日本政府に対して、問題解決のためこのように韓国政府が積極的処置を講じているのは、違憲判決の影響が大きいのと、何より、被害女性らと支援者たちが長きにわたって運動を進めてきたからにほかなりません。
この「仲裁委員会」の設置とは、日本軍「慰安婦」の賠償請求権が日韓請求権協定により消滅したか否かの韓日両国間の解釈上の紛争を、韓日両国と第三国の仲裁委員で構成された委員会による仲裁手続きで解決するというものです。仲裁委員会が韓国政府の解釈を支持する決定をした場合、今後被害者が提訴した際、従来の日本政府の抗弁は認められなくなります。
しかし記事にもあるように、日本政府が同じ主張を持って仲裁委員会の構成自体を拒否する可能性は否めません。動静を注視するばかりですが、過去の日本の対応を見る限りは、とても楽観はできないでしょう。
韓国は今冬、55年ぶりの厳寒に見舞われ、ソウルでも最低気温氷点下17.1度を記録、体感温度は氷点下23度だそうです。
そんな身を切るような寒さの中でもハルモニたちの「水曜日」は続いています。想像してみてください。ハルモニたちのかじかんだ手を、冷たい頬を、寒波にも負けない「叫び」を。
応答責任―responsibilityは、加害当事国である日本にのみあります。何度も繰り返し言いますが、被害女性を救済できるのは、心からの謝罪と、謝罪から生じる賠償だけです。日本政府には人道的な観点から考え改め、真摯に向き合うことを求めて止みません。
トップの画像は、昨年末ウォールストリート・ジャーナルのアジア版に掲載された日本軍「慰安婦」問題を世論に訴えるポスターです。韓国の大学教授と歌手らによって企画されたもので、年頭に東京都内にも掲示されました。
“DO YOU HEAR?” ハルモニたちの声が聞こえますか?(淑)