vol.4 思いを受け継ぎ、未来を育む
春の暖かい日差しが降り注ぐ日曜日。東京都町田市の西東京朝鮮第2初級学校で4月1日、2012学年度の入学・入園式が行われた。
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春の暖かい日差しが降り注ぐ日曜日。東京都町田市の西東京朝鮮第2初級学校で4月1日、2012学年度の入学・入園式が行われた。
宮城県青商会は、全国的にも早い時期の1996年10月に結成された歴史のある青商会だ。同胞数は4500人と決して大きくない地域だが、チャリティゴルフコンペ「オリニカップ」を10年前から毎年開催したりと、民族教育サポート事業を中心に活動を行ってきた。
1月のある土曜日の夕方。京都府宇治市のウトロ地区にある総聯南山城支部に勉強道具を抱えた子どもたちが続々と集まってくる。
2011年1月、茨城県内で初めて結成された地域青商会。同地域は朝青も常に日本全国ナンバー1を目指しているアツい地域で、つくば青商会も「화목하고 유족하고 힘있는 동포사회」(仲むつまじく、豊かで力強い同胞社会)をスローガンに地域同胞社会の発展を担っている。
2011年3月11日-大地を揺るがす地震と迫り来る津波を前に、同胞たちはどう行動したのか。痛ましい犠牲と喪失からいかにして立ち直り、今何を思うのか。ある人は肉親を失い、ある人は店を再建し新たな暮らしを始め、ある人は今も避難生活を続ける。宮城、岩手、福島の被災3県の同胞たちが、「3.11」後の歩みを語った。
学校はなくなったけど、「ヒャン」がある 「ウリマル、使わんといけんよね」 朝の8時すぎ、下関から乗用車で宇部に向かう。この日は月に1度の「ヒャン(響)」の練習日。幼稚園から中学生までの女の子たちが、宇部朝鮮会館に次々と集まってくる。 ...
兵庫県内でも有数の同胞密集地域である尼崎市立花町。尼崎朝鮮初中級学校がある同地域は「愛族愛国」の伝統が脈々と引き継がれている「トンポトンネ」だ。尼崎西青商会は1996年の結成後、諸事情により近年は活動停止状態にあった。しかし2009年12月、若い世代で同胞社会を盛り上げていこうと有志が集い再稼動することになった。
北海道青商会は中央青商会の結成(1995年)後、初めて結成された地方青商会組織であり、第1回の「民族フォーラム」を開催した地でもある。
人口5万8000人、世界一の鶴の渡来地として知られる鹿児島県出水市。ここ出水市で11月23日、6年ぶりに金剛山歌劇団の公演が行われた。
鹿児島県で金剛山歌劇団公演―。実はこれ、かなりすごいことなのだ。鹿児島県には同胞が少なく、出水市に住む者も数えるほどしかいない。しかし出水の同胞たちは、日本の友人たちと厚い信頼関係を築いている。公演実現の裏側には、この出水独特の「土地柄」が大きく関係していた。公演実行委員たちの面々は、大多数(32人中29人)が日本人だ。
3月11日に起こった東日本大震災とそれに続く東京電力福島第1原発の事故により、福島朝鮮初中級学校は放射能の危険から避難するため5月15日から新潟朝鮮初中級学校へ学校ごと移動した。在日朝鮮人の民族教育において前例のない新潟・福島の合同授業(合同生活)は約7ヵ月にもおよんだ。
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