vol.10 子どもは教師のかがみ
筆者●呉明希先生(24、九州朝鮮初中高級学校) ある日の休み時間、ひとりの女の子が「ソンセンニムの国語(朝鮮語)の教科書を貸してくださ~い」と言ってきた。まったく同じ教科書をもっているのに、わざわざ私の教科書で何をするのだろう。 「コマ...
広告
筆者●呉明希先生(24、九州朝鮮初中高級学校) ある日の休み時間、ひとりの女の子が「ソンセンニムの国語(朝鮮語)の教科書を貸してくださ~い」と言ってきた。まったく同じ教科書をもっているのに、わざわざ私の教科書で何をするのだろう。 「コマ...
筆者●金美蘭先生(27、和歌山朝鮮初中級学校 教員) 1年生の日本語授業で取り上げる「せんせい、あのね」。これは、子どもたちがソンセンニム(先生)に伝えたいことや自分の考え、気持ちを作文にすることを学ぶ授業である。毎年「せんせい、あのね」...
東大阪朝鮮初級学校のオモニ会は、日本全国の朝鮮学校の中でも早い時期に立ち上げられたオモニ会として知られている。今回、歴代の会長たちにインタビューし、草創期を中心に会の活動を振り返ってみた。 「みんなでやってみよか」 学校創立50周年に際して...
近隣の大阪国際空港(伊丹空港)から飛び立った飛行機が、伊丹初級の上空を通り過ぎていく。かつて伊丹空港、宝塚・武庫川の改修、鉄道の工事現場には多くの同胞が駆り出されていた。劣悪な労働に苦しみ、読み書きができない辛さを体験したがゆえ、同胞たちの...
筆者●金美蘭先生(26、和歌山朝鮮初中級学校 教員) 涼しい教室で国語(朝鮮語)の授業をしている時だった。クーラーの風を浴びながら、子どもたちは思わず喜びの声を漏らす。「아야어여…あ~시원해(気持ちいい)~」「오요우유…あ~서늘해(涼しい...
年間、約2000人もの来客があるという滋賀朝鮮初級学校。顔の見える関係を大事に育んできたことで、近隣住民はじめ、「滋賀ハッキョ勝手に応援団」(本誌57pに詳細)をはじめとした地域の人々も愛着を持って“ウリハッキョ(私たちの学校)”と呼んでい...
かつての同級生が集まり、昔を懐かしみながら親睦を深める。幅広い世代の卒業生たちがつながり、母校をサポートする――今回の特集は朝鮮学校の同窓会にスポットをあてました。日本各地で行われている同窓会イベントや連合同窓会の活動を取り上げ、同窓会にまつわるさまざまなエピソードを紹介しながら、同窓会の意義や可能性についても考えてみました。
筆者●金美蘭先生(26、和歌山朝鮮初中級学校 教員) ある日の授業中、ひらがなかるたを楽しんでいた1年生。負けん気の強い子どもたちは一つでも多くのかるたを取ろうと必死で、4人の手が重なると「わたしの! ぼくの!」とかるたが破れそうになるほ...
兵庫県西部で唯一の朝鮮学校である西播朝鮮初中級学校(姫路市)。同校の前身である朝連飾磨学院中等部は、民族教育の歴史における中等教育発祥の地の一つと言われている。 △今月のハッキョ 西播朝鮮初中級学校 歴史:1946年6月26日、朝聯飾磨初等...
広告