電車の中
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電車に乗っていて不思議だなと思うのは、2人分を1人で、3人分を2人で、座席を平気で占領している人たちがいることだ。腹を立てるわけではないが、がらがらに空いているならともかく、前に人が立っているのに詰めないその精神構造が理解できない。不思議だ。車内の座席のことと同じような現象は、日常生活の中でいくらでもある。
腹を立てるわけではない、と書いたが、昔はけっこう、こんなささいな問題でもいちいち腹を立てていた。心配事も同じで、子どもがささいな問題で真剣に心配している姿を見ると、こんなことくらいでそこまで心配しなくてもいいのにと思ってしまう。しかし、自分も昔はささいなことで悩みくよくよしていた。
経験を積むなかで人は、怒りや心配の許容量が増えていく。世の中にはいろんな人間がいることがわかってくるし、もっと重要な問題が次から次に迫ってくるから、どうてもいい問題から順に気にならなくなるのであろう。ささいな問題で腹を立てたり心配してストレスを溜めたら損であるという自己防御も働いていると思う。
ストレスが溜まったときに癒してくれるのが卓上の動物たち。左からクジラ、カモメ、ネズミ。ネズミはニギニギすると握力を鍛えてくれたりツボをマッサージしてくれる。(k)