ああ、保育園…
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「保育園に今年も入れなかったよ。○○クンはワンパク盛りなのに、今年も園庭のない無認可…」。引越前に仲良くしていたママ友から昨日メールが来た。この不況で働きに出る女性が増えており、どこも保育園の入所希望が殺到していると聞くが、身近な人から「落ちた」という知らせを届くと、去年の自分と重なり暗い気分になる。
それにしても、働くための預け先は足りない。いや、探せばあるはあるのだろうが、安心して預けられる場所が少ないと言ったところだろうか。
公立の保育園はそもそも枠自体が少ないし、公立保育園に入れないとなると、「無認可保育園」や「保育ママ」(保育士経験者などが自宅で保育する制度)、果ては預かってくれる親戚縁者を頼るしかない。ただ無認可保育園の場合、料金が高い、保育士が少ない、園庭がないなどの不安材料は多い(もちろんすべてではない)。
頼みの公立保育園も、最近は規制緩和の波に乗って「民営化」が進んでいることが不安材料となっている。自治体から民間に運営が委託されると、保育士の定着率が下がり、保育の質は落ちる。中には経営破たんして門を閉じる保育園も出てくる。数ヶ月前の新聞には、ある地方の保育園で年度末に保育士が全員変わってしまい、園児が脱走したニュースが出ていたが、子どもが通う保育園が数年後に民営化される私としてはひと事と思えなかった。
地元の保育園でも、都が保育園への予算を手厚くするよう保育士たちが署名運動を呼びかけていたが、子どもの成長を見守る場に営利を適用させることは、取り返しのつかない結果を招くと感じる。
先日、区議会議員が選挙協力をと、戸別訪問にきていた。手紙でも書いて訴えなければ…。(瑛)