エコと大企業
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通勤の際にJRに乗っていると、車内のモニターにさまざまな番組(広告)が流れる。そのなかに、某大手家電メーカー(最近社名を変えた)が世界中のエコ推進の取り組みを紹介するものがある。最近では、デンマークの「森の幼稚園」というのを紹介していた。
この手の、大企業が「わが社はエコを応援しています、エコに取り組んでいます」ということをさかんにアピールするのを見ていると、むなしくなってくる。そして大企業はものを売るために、何でも利用するものだとつくづく感心する。
「エコ換え」などというものがあるが、いかにも胡散臭い。使っていたものが故障したりして使えなくなり買い換えるときに、消費電力が少ないなどエコ効果のあるものを選ぶというのならわかるが、まだ使えるものを捨ててまで買い換えろと言わんばかりのコマーシャルが日夜流れている。
日本政府も、省エネ効果がある家電製品の購入に対して「エコポイント」を付けたり、エコカー購入の際に補助金を出すなどの制度を導入するつもりだ。これはエコとともに消費を刺激し景気を回復しようというものだが、結局、大企業だけが儲かる政策にすぎない。財源は、貧乏人も金持ちも関係なく集めた税金である。
仕事がない人、住む場所がない人、今日食べるものがない人…が街にあふれている。社会保障、医療や教育の現場も崩壊が進んでいる。日々の暮らしに困っている人々を助けるためにお金を使うべきなのは誰にでもわかることだ。「規制緩和」「構造改革」という美名のもと、金持ち優遇の社会に作り変え格差を拡大させてきた政府が、この不況とエコブームのどさくさのなかでさらに金持ちを太らせている。
冒頭で紹介した番組には、緑色の服を着たサンタクロースの漫画のキャラクターが登場する。ずり落ちたメガネをかけているのだが、絵が小さくなると、目とメガネの形の関係で、目がつりあがった悪人のように見えてしまう。(k)
はじめまして!
大企業を潤わせれば多額の献金を得ることが出来るのを期待する、そんな人たちがいることを、そどれだけの人が考えながらエコ商品を買っているのだろうかと思ってしまいます。
そして そんなエコ商品を売る大型店舗により、没落していく零細 個人経営店があることをもう一度考えてみたいと思います。
こんなこと書きながら
コメント、ありがとうございます。指摘のとおり、大型店舗の低価格に個人商店が勝つことは難しく、どんどん減っていっているようです。
しかし、こんなことを書きながら、私も何か買うときは大型店舗に足を運んでしまいます。この矛盾を何とかしなければいけませんね。(k)