2世タレント
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最近、大物お笑いタレントと有名女優の娘が芸能界デビューしたが、もし両親が一般人だったら見向きもされなかったのではなかろうか。話題性があるのはわかるが、マスコミのはしゃぎぶりなど納得できないことが多い。
日本社会では芸能人に2世が多い。これは、親の会社や店を子どもが継ぐというのと、ちょっと違う。
一般的に、親が子どもに自分と同じ職業に就かせる、子どもが積極的に親の職業を選ぶというのは、まず、親が自分の仕事に対し肯定していたり、子どもが親の働く姿を肯定的に見ていたりする場合が多いからだろう。それは良いことだと思う。
スポーツや囲碁のプロの場合も2世がいる。親がプロであることのメリットはもちろんあるが、テストに合格するなどプロになるための条件は、2世でもそうでなくてもまったく同じだし、プロとして成功するかどうかは、本人の才能と努力しだいである。
しかし芸能人の場合、「親の七光り」でハードルをやすやすと越えてしまう。よくバラエティー番組に親子で出演しているが、見ているこちらが恥ずかしくなる。まあ、芸能界も「実力の世界」なので、あまりに力のない2世タレントはいつの間にか消えているし、親の存在を隠し続けて実力でメジャーになった2世タレントもいるようだ。
冒頭の2世タレントに才能・実力が備わっており、芸能界で長く活躍できることを願わずにはいられない。
芸能人と同じく2世が多いのが、日本の政治家(国会議員)だ。親の地盤、知名度、後援会組織などを引き継いで楽々と当選する。志や能力が低くくても消えてなくならないから、2世タレントよりたちが悪い。2世議員のせいで一般の人たちはなかなか当選できない。このままでは、日本の政治家は2世とタレントばかりになってしまうのではと思ってしまう。
大金持ちの家に生まれたら、人生のスタートラインから大金持ちである。所得によって、どのような教育を受けられるのかなど、将来の多くの部分が決まってしまう社会に、日本はなっている。
2世タレントの問題など些細なことなのかもしれない。(k)
おはようございます!
しばらく前にも親子で芸能人をやっている、その子どものほうが薬物使用を行い、親が記者会見をやっていましたが、何かあったら親が助けてくれるという気持ちが、子どものほうにあったのかもしれませんね。
政治家の中には兄弟で二世議員をやっていたり、その議員を選んでいるのは、まさしく地元の選挙民だと思うと、日本の民主主義なるものは全くの形骸化になっていると実感します。
大学時代に先生が、日本は人を選ぶだけ選んで、あとは観客のように試合や選手の動きに一喜一憂する、観客民主主義と言ってました。
雪だるまさんの言うとおり
日本が観客民主主義というのは、うまい言い方ですね。
議員を選ぶのは選挙民で、結局、選んだ選挙民が悪いとよく言われますが、それほど単純なものでもないのでしょう。
しかし、多くの意思が集まらないと、世の中が変わらないのは確かです。