読書
広告
人間、その成長過程に合わせて、それなりの本を読むことは、大変重要だと思う。まだ字が読めないときには親が読んで聞かせ、字が読めるようになったら年齢に合った本を与える。読む量が増えていくと、実際よりも上の年齢が対象の本を読むようになるが、それはそれでいい。
このブログで、小学4年のときに夏目漱石の「こころ」を自分で買った(読んだ?)という話が出てくるが(3月12日ブログ参照)、それは驚くほど早熟だ。こちらは、中学のころに夏目漱石の「草枕」を読んだが、ほとんど意味がわからなかった。
わが家には、読書好きの姉のおかげで、子どもが読む本がいっぱいあった。ケストナーはじめ定番の児童書がそろっていたので、自然に読んでいた。そういった読書体験があったから、いま活字と向き合う仕事をしているのかもしれない。本が好きだった姉に感謝しなければなるまい。
問題はどのような本を読めばいいのかということだ。小説でいうならば、長い年月のなかで評価が定まった古典といわれるものを読めば、当たりはずれがない。しかし、古典は若いうちに済ませてしまうほうがいい。たまに、あまりにも面白くて時間がワープするほど熱中してしまう本と出会うことがある。これほど幸せなことはないと思う。
「これはおもしろい、お勧め」という本を、ぜひ教えてください。(k)