スローガン(祖国訪問紀1)
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平壌に来て6日が過ぎた。連日、快晴とはいかないが、まとまった雨は降っていない。そして思っていたよりも暑い。案内の朴さんの話では、例年はもっと暑いというか、朝夕と昼の温度差が激しいそうで、今年はその差があまりないのだという。続けて「あまり農業にとっては良いことではない」と言う。日本にいると、気候と農業の関係などまったく気にとめないが、祖国に来るとひじょうに気をもむ。
祖国を訪問するのは6年ぶり。ずっと5年ぶりだと思っていたが、平壌の飛行場に着き再入国許可書を見ると、前回の訪問は2003年になっていた。本当に久しぶりの祖国である。6年ぶりの平壌市内の様子は大きく変わっていない。ところどころ新しい建物ができているだけだ。
朝鮮がスローガンの国であるのは変わりなく、街のいたるところにスローガンが掲げられている。しかし、その内容は大きく変わった。先軍時代を象徴するもの、現在進められている「150日戦闘」に関するものがほとんどだ。街中のスローガンを見ていると、祖国に帰ってきたなという思いが強くなる。
まだ6日、祖国の現実を深く見ているわけではないが、スローガンがスローガンで終わるのではなく、「動いている」という印象を強くもった。具体的な「動いている祖国」の様子は、このブログを通して伝えていきたい。(k)