さまざまな変化(祖国訪問記18)
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今回のブログは、小ネタをいくつか集めてみた。
タバコ
祖国の成人男性はタバコをよく吸う。喫煙率が何パーセントかはわからないが、そうとう高そうだ。朝鮮だけは禁煙というものが根付かないと思っていた。しかし今回、訪問してみると、全体的にタバコの量が減っているようである。以前は、吸っているタバコが短くなると、その火で次のタバコをつけて吸い、それを繰り返すチェーンスモーカーがいたが、今回はまったく見ない。女性やタバコを吸わない人の前ではタバコをひかえるという意識もできてきた。現在、平壌支局にいる記者は全員タバコを吸わないので、祖国の人たちもわれわれの前ではあまりタバコを吸わない。祖国の人たちもタバコを吸う男性は減ったと証言する。
貨幣
平壌ホテルでは日本の円も使えるしドルも使える。しかし、値段の表示を見ると、ユーロの値段が書いてある。いろんなサービス施設に行って値段を訊いても、ユーロで答えてくる。外貨の基本は完全にユーロになったようである。統一通り市場では、朝鮮のウォンを使った。来るときに北京を経由したので、財布の中には人民元も入っている。祖国訪問のおかげで初めてユーロと人民元を使うことができた。
携帯電話
祖国で携帯電話サービスが始まっているということは、朝鮮新報の記事などで知っていたが、実際に来てみて祖国の人たちが携帯電話を使っている姿を見ると、感慨深いものがあった。祖国で携帯電話のことを「ソンチョナ(手電話)」と呼んでいる。日本にいると携帯電話がなければ何もできないような感じで生活している。しかし祖国訪問中、筆者たち在日同胞は自分の携帯電話を使うことはない。何週間か携帯電話のない(インターネットもない)生活を続けていると、気持ちが解放されていくような気がする。人間にとって本当に何が必要なのかという本質がわかってくる。(k)