お土産(祖国訪問記27)
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祖国訪問もいよいよ終わりに近づいてきた。時間をみつけて商店をまわり、お土産を買った。まわったのは、テソン百貨店、三日浦商店、大使館商店の三つ。平壌には大小さまざまな百貨店、商店があり、基本的には何でもそろう。中国製が多いが、祖国のお土産となると、やはり「Made in DPRK」を選ばねばなるまい。
まず、連れあいへのお土産だが、これが難しい。長く祖国にいるオ記者が初めて見るという化粧品があったので、買うことにした。いろいろ見て回ったが喜びそうなものがなく、朝鮮人参の歯磨き粉やインスタントラーメンなど、筆者が面白いと思ったものを購入してしまう。
万景峰92号が運行していれば、たくさんお土産を買っても運ぶことができるのだが、飛行機だとそうはいかない。筆者が祖国のお土産で一番いいと思うのは、青磁の食器類である。これも飛行機だと割れる心配があるのでちょっと買いにくい。何の意味もない「制裁」を日本政府は1日も早くやめるべきだ。
筆者がいない間、がんばってイオの編集にあたったメンバーにもお土産を買う。筆者がほしいと思うものと一般人がほしいと思うものとが、少しズレがあるようで、旅行に行くといつもお土産を選ぶのに苦労する。そんなわけで、とりあえず、あまり期待しないほうがいいと思う。
息子には、白頭山で警備員のユンさんがくれた石と天池でくんできた水、使い切れなかった祖国の紙幣をお土産にすることにした。内容がひじょうに充実していながらも、お金がほとんどかかっていないという素晴らしいお土産である。(k)