日本に戻ってきた(祖国訪問記・番外編1)
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8月のはじめに祖国から日本に戻ってきた。朝鮮半島情勢が緊張しているなかでの訪問で、行く前は友人たちから「ちゃんと戻ってこれるのか」と心配する声を多くかけられた。訪問期間がちょうど、朝鮮戦争が始まった6月25日から停戦した7月27日までの期間に当たり、記念行事の報告などで米国を非難する言葉が聞かれたが、現地の雰囲気はいたって平穏で、日本での感覚のギャップを感じた。
日本に戻ってすぐ、クリントン元大統領が朝鮮を訪問するというビッグニュースが飛び込んできた。もう少し祖国にいたら、リアルタイムの現地の雰囲気を味わえたのにと、ちょっと悔しい思いをしている。2人の女性記者の釈放だけを目的にしたものだと米国は強調するが、そんなことは誰も信用していない。朝米関係の進展において大きなきっかけになるかもしれない。
天池の水を息子のお土産にすると書いたが、あやうく北京の空港で没収されかけた。液体一般が可燃性の可能性があるため持ち込めないのだと、空港の係員が言う。幸い、同行者が中国語が堪能だったので、普通の水であることを説明してもらった。すると係員は、天池の水の入ったペットボトルを開けて「飲んでみろ」と言ってきた。その場で飲んで見せて水であることを証明し、ようやく持ち込むことが許された。ちなみに、一緒にかばんに入れていた祖国の焼酎のビンは没収された。
写真は、天池に咲いていた花。天地の辺にはいろんな花が咲いていた。(k)