はじめまして、赤ちゃん
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最近、周りで子どもを産む人が多く、30代後半で3人目、4人目の子育てに突入する人を見ると、思わず「すごい!」と舌を巻いてしまう。
子どもは、「大人」の度量を試しに生まれてくるのだろうかと思うことがある。20代の頃、取材でよく一緒だったカメラマンの先輩が、病気の子どもがあまりに辛そうで、「代わってあげたい」と目を潤ませていたことがあった。公衆電話から娘に電話をかけるその姿を今も時折思い出すのだが、他人の痛みを自分のことのように感じ、考えることはそう簡単なことではない。
9月号のイオの特集は「はじめまして、赤ちゃん」。
新しい命は、存在そのものが強烈な力を持っていると感じる。(瑛)