保育日記
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子育てを始めた知り合いの多くが、子の成長記録を留めたい、とブログを始めている。かくいう私は、娘を授かったときに母から可愛いノートをプレゼントしてもらったのだが、1ヵ月もたなかったという情けなさ…。
子どもを生後しばらくして保育園や保育ママに預けたので、成長の記録はもっぱら毎朝書き込む保育日誌となった。なってしまったというか…。
前の晩に書くことを忘れて、朝ドタバタと殴り書くこともあるけれど、子どもが寝静まった夜に、その日、積み木を一列に並べて「できたぞー」と言わんばかりの宇宙語を発していたことや、きょうだいげんかの様子を書いていると、心が静まり、気持ちが満たされる。
せわしない日常を省みる時間は必要ですね。
ただ、保育日誌はあくまでも保育園の先生に家での様子を報告し、また園での様子を伝えてもらうためのものなので、子どもをヒステリックに叱ってしまったことや、どこにもぶつけようのない「モヤモヤな気持ち」はなかなか綴れない。
以前、お目にかかった歌手のAさんが、10年連用日記を買って夫婦交互に交換日記方式で書いていく予定だと新聞のコラムに書かれていた。
「…この世という大荒れもあり凪もある大海原で、我ら家族四人の乗った小さくアンバランスな船を、夫婦という船頭が難破させることなく無事に操縦し、目指す岸にたどりつけるかどうか。一日四行×十年間の子育て航海日記というわけである…」
文章には近所の川でチビちゃんと水遊びしている写真も。いいお話でした。(瑛)