知る
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21日は敬老の日でしたね。
私の祖母も80をとうに過ぎました。
ある日の雷が鳴り響いていた夏の夕方、
その日は雷があまりにもすごかったので家中電気を消し、祖母はずっと外をみていました。
祖母にはそれが戦争の風景にみえたのでしょうか。
何の気ナシにただ自然と、昔祖父と知り合った頃の話しなどをしてくれました。
祖母は日本人です。
戦争中、祖母は家族のために14歳くらいから働かなければならず、
あらゆる職を経験し、死にモノ狂いで働いたそうです。
そしてある人の紹介で雇われた先に祖父がいたと言っていました。
その話を聞きながら、祖母に祖父が朝鮮人だということに何のひっかかりもなかったのかと聞いてみました。
戦争という中で出会ったのは、朝鮮人の祖父を通り越して、ただ一人の人間としての祖父だったと話してくれました。
祖母はもっとたくさんといろいろ話してくれたのですが、
充分には伝えきれません。
最近戦争について考えることがあります。
歴史を知り、その時代に生きた方たちの話を読み聞きし感じることは
時代の怖さだったり人間の真の姿だったり、様々です。
それでも長い歳月が経って風化されないよう、
私たちがいま現在の感覚で捉えていかなければと思っています。(愛)