7対33
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大阪朝高、惜しくも準決勝で敗退しました。
大阪朝高の試合に関するブログのタイトルを、これまで点数にしてきたので、今回も「7対33」としましたが、悔しいです。相手の力が上だったのは確かですが、試合内容は点差ほど開いておらず、大阪朝高の選手たちは最後までがんばってくれました。
ノーサイドの笛が鳴ったときも、選手たちはグラウンドに崩れ落ちることなく胸を張って応援に駆けつけた多くの同胞たちにお礼のあいさつに向かいました。
それにしても、全国大会でベスト4は、ものすごい成績です。新年早々、大きな喜びを与えてくれた大阪朝高の選手たちに、改めて感謝を送りたいと思います。
2年生がレギュラーに9人もいるチームなので、来年はもっと上を目指してがんばってもらいたいものです。
ベスト4はイコール3位ということで、試合終了後、すぐに3位の表彰式が行われました。朝鮮高校の生徒たちは、ウエイトリフティングやボクシングなど、個人種目では何度も「全国大会」で優勝していますが(これもたいへん素晴らしいことです)、団体競技での表彰は初めてで、格別な思いがありました。
監督や選手たちへの取材を終えて競技場を後にしたのは、試合が終わってから1時間半が過ぎようとしたころ。近鉄花園ラグビー場から最寄の近鉄東花園駅へ向かうと、大阪朝高の選手たちと合流してしまいました。ずっと合宿生活をしてきたホテルに戻る途中とのこと。
電車のなかでの選手たちの会話を聞いていると、普通の高校生のようでもあり、日本人の高校生とはやはり違う朝高生でもあり…。
「いま一番、何が食べたい?」
「おれは寿司かな」
「おれはオモニの手料理」
「先生、明日からすぐに練習ですか?」
「明日は一日、テレビゲームやりたい」
「7日の決勝、観にいく?」
「ぜったい観にいく」
「3年生みんなで行って、メシ食って帰えろ」
そうこうするうちに鶴橋駅に到着し、こちらが電車から降りようとすると、選手たちは会話を中断し、「수고하셨습니다(ご苦労様でした)」とあいさつしてくれました。(k)