高校無償化問題―鳩山首相の発言
広告
高校無償化から朝鮮高校をはずす動きに関し、昨日の夕方、鳩山首相から信じられない言葉が飛び出した。
時事通信は次のように伝えている。
“鳩山由紀夫首相は25日夕、中井洽拉致問題担当相が朝鮮学校を高校の実質無償化の対象外とするよう求めていることに関し、「そのような方向性になりそうだというふうには聞いている」と述べ、対象から除外する可能性を示唆した。国会内で記者団の質問に答えた。
首相は「指導内容というか、どういうことを教えているのかということが、必ずしも見えない中で、私は中井大臣の考え方は一つあると考えている」と語った。”
昨日の午後、朝鮮学校関係者や保護者、日本人の市民団体らがこの問題に関して記者会見を開き、その内容を午後4時ごろに日刊イオのブログでアップした、その直後だっただけに、鳩山首相のこの発言は、耳を疑う信じられないものだった。
朝鮮学校に子どもを送るすべての保護者は、どのような思いで鳩山首相の言葉を聞いたのか、鳩山首相本人はわかっていないはずだ。
法案の審議はもうすぐ始まる。迅速かつ幅広く、朝鮮高校を排除しないよう声をあげていく必要がある。
大学受験資格問題のときも在日朝鮮人と日本人が大衆的な運動を繰り広げた。大きな前進を勝ち取ったと言えるが、朝鮮高校卒業生は排除され「各大学の個別審査」を受けることを余儀なくされた。
大学受験はほとんどの大学が朝鮮高校卒業生の受験資格を認めているので「実害」は少ないとも言えるが、今回の高校無償化はそういうわけにはいかない。
声をあげ行動を起こし、朝鮮高校を排除しないよう求めることが緊急に求められています。まず一人でも多くの人に知ってもらうこと、国会議員をはじめ各地方の議員に訴えることなど、できることから行動を起こさなければいけないと思います。(k)
首相官邸への意見窓口
http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
文部科学省への意見窓口
https://www.inquiry.mext.go.jp/inquiry38/