高等学校に類する外国人学校とは?
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重ねて言う必要もないことだが、今回の高校無償化の対象には、各種学校認可を取得した外国人学校もその対象に含まれるとされている。文科省が発表した法律案では、その各種学校について「高等学校に類する課程」という条件を設けている。
現在国会では、この「高校に類する課程」の判断基準が問題になっているが、ではどのような外国人学校ならよいのか。
2003年の大学受験資格問題では、①本国認可を受けた外国人学校(ブラジル、韓国、中華学校など)②欧米の学校評価機関の認可を受けたインターナショナルスクールに大学受験資格が認められた経緯がある。
文部科学省は毎年、学校基本調査報告書で外国人学校の数を発表しているが、外国人学校の教育内容までは立ち入って調査はしない。そもそも日本の教育制度は、外国人学校を普通教育として認める法的な枠組みを持たない。日本政府の立場は「外国籍の子どもに就学義務はない」というもので、日本の学校に通わせることを保護者が望んだ場合、無償で受け入れるとしているからだ。これは、あくまでも望んだ場合であって、権利ではなく、アクセスできる教育も日本学校のみ、という狭いものだ。
大学受験資格問題の進展は、日本にある外国人学校の卒業資格が「大学受験資格」と認められた大きな出来事だったが、この際、日本政府は、外国人学校の教育内容が「高等学校と同等か」どうかを本国の教育システム、他国の学校評価機関、つまり「他人のふんどし」を借りて認めたのだ。けっして自らが「同等かどうかを」調べはしなかった。
鳩山首相は、朝高が高校無償化の対象になるかどうかに注目が集まるなか、「どんなことを教えているか見えない」という発言を続けている。無償化の対象になるのは各種学校認可を受けた外国人学校なのに、なぜ朝鮮学校だけが槍玉にあがるのか?
各種学校と明記しているのなら、フェアに扱うべきだ。こんな簡単なことが一部議員の圧力でひっくり返るなんてことは信じがたい。立法府の見識が疑われる大事件だ。(瑛)
立派な教育機関としての朝鮮学校
一度 月刊イオで「各種学校」というものは何かを記事を組んで頂ければと思います。
高校無償化が「各種学校」として認定をされながら、一方では他の外国人学校には認められがら、一方では朝鮮学校が除外されるなら、本来それぞれの民族が、行うことが出来るべき民族教育の権利を傷つけることになります。
これは日本の公立私立の学校と朝鮮学校の関係だけではなく、朝鮮学校と他の外国人学校 民族学校との関係に新たな差別を生み出すことになり、二重の差別基準を作ることになってしまうのは明らかで、これを絶対に許すことは出来ません!
「各種学校」として認可された学校として、何か必要なことがあればそれを求めれば良いわけで、朝鮮学校側も誠意を持ってそれに応じてきたのだと思います。
もしそうでなかったら、さまざまなスポーツ分野で活躍したり、さらに進学で難関の法曹資格を取得する人材の基礎となる高校での教育が出来るわけがありません。
それは学生の努力はもちろん、社会で貢献する有能な人材を育成出来る学校であるからこそ、これを政治的要因やこじつけを行い、否定することは何人も出来ないのです。
わたし自身は日本人として、日本の公立学校に進み、学費などのことはほとんど考えたことがありませんでしたが、年齢を重ねるにつれ、両親が自分のこどもにかけた費用は学費以外に実に多いものだと分かるようになってきたのです。
朝鮮学校に通っている学生さんたちのご両親はもっと多くの負担をなさっている、それでも民族的意識と誇りを養い、社会にとっても有能な人材になることを願い、その両親たちに報いることは社会的責任でもあると思うのです。
わたし自身は、独自に署名を集めたりすることしか出来ませんが、友達や仲間の数人とでも力を合わせて行っていけば、必ず同じように行っている人たちとつながります!
とにかく出来ることに取り組んでいくことが大切ですね!
国際人権規約や他の国際条約でも民族としての教育がしっかりと明記されており、日本もそれを批准していること、憲法でも等しく教育を受ける権利があること、実質勝利となった朝鮮学校の土地裁判、正義はわれらにあります!