春、旅立ちの…
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春は別れと出会いの季節ですね。昨日、地元のハッキョで花見だったのですが、ちょっと見ない間に近所の子どもたちは歩き出したし、しゃべり出したり、背がグーンと伸びていて、成長を感じました。
夕方には、近所に暮らす幼なじみのOちゃんから電話がかかってきて、相談ごとがあるとのこと。なんでも夫君がシンガポールに赴任することになったと! 子どもたちは現地のコリアンの学校に通わせて、自分も中国語を勉強すると!なんて夢のある話だ、とこちらまでワクワクしてしましました。
Oちゃんは、幼いころに海外で暮らした私の経験を聞きたいと最寄り駅まで来てくれました。私も突然親から海外赴任を告げられ、30時間飛行機を乗り継いで、当然のように現地の学校に入れられました。その当時は欧州で「コリアン」という概念は根付いておらず、「中国人」とバカにされ、悔しい思いをしたこたこともありました。それでも、当時10歳だった同級生たちは、とてもよくしてくれ、20代の頃までは文通もしていました。休みの日には日本から持ち寄ったハッキョの教科書を見ながら1年のブランクを埋めようと、弟と自習もしていました。
まさか、30年後にこの経験を聞きたいという人が身近な場所から現れるなんて…。Oちゃんは、日本を離れるにあたって、この春小学校に上がった長男の入学手続きをしに、最寄りの朝鮮学校に行ってきたそうです。戻ってきたら朝鮮学校で学べるように、とのことでした。
3年後にたくさんのお土産話を聞くのが楽しみです。Oちゃん、いい出会いがありますように!(瑛)