欽ちゃんの仮装大賞
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ゴールデンウィーク中に何気なくテレビを見ていたら、「欽ちゃんと香取慎吾の全日本仮装大賞」(日本テレビ、5月4日)が放映されていて、2002年の元旦、この番組に朝鮮学校として初めて出場した京都朝鮮第3初級学校のユニークな挑戦が思い出された。
当時、私は朝鮮新報の日本語版で働いていたのだが、「朝鮮学校の存在をアピールする絶好の機会!」と編集部で話し合い、若手のハン君が取材を担当してくれ、日本語版のトップ記事になった(2002年1月14日付け)
京都第3は参加総数7731組の中から全国11ヵ所の本選を勝ち抜いた50組に選ばれたというからすごい。出演したのは初級部6年生の14人。「通り雨の波紋」と題した作品で子どもたちは全身紺一色で雨音が流れると一斉に朝鮮のサンモ(상모)をくるくると回し、サンモの白い紐で、雨のしずくが水たまりに作りあげる波紋を表現した。つづいで横一列に並んで背中を客席に向けて虹を表現! この作品は合格点以上の16点を獲得した。当時の記事を見ると、欽ちゃんもサンモに興味を示し、慎吾さんも珍しそうにサンモにチャレンジしたという。
元旦から日本各地の同胞に笑顔を届けてくれた14人の子どもたちも、すでに二十歳…。今でも楽しい思い出として刻まれているのだろう。(瑛)