サッカーワールドカップ
広告
W杯南アフリカ大会も、あと決勝を残すのみとなった(3位決定戦をやる意味がよくわからない)。
早朝までスペイン―ドイツ戦を見ていたが、大方の予想を覆してスペインが決勝に進んだ(私はスペインが勝つと思っていたけれど)。ドイツが勝っていたら、ドイツ―オランダの決勝になっていたわけで(当たり前)、1974年の西ドイツ大会以来、36年ぶりのことだった(もちろん当時は西ドイツ対オランダであった)。
36年前の西ドイツ大会は、私が初めて積極的にW杯を見た大会だっただけに印象深い。事前に何冊も専門誌を買って予習したので、優勝候補チームのレギュラーどころはすべて顔と名前が一致したし、各チームの主力選手もみんな把握していた。今でも活躍した選手の名前がどんどん浮かんでくる。
優勝したのは地元の西ドイツだったが、実力的にもサッカーの面白さでもオランダが他のチームを圧倒していた大会だったと思う。クライフというスーパースターの存在があったからとも言えるけれど。
夜遅く、ライブで決勝を観戦したが、記憶では放送が始まったときにはオランダがすでに1点を入れていたと思う。オランダが優勝すると思っていただけに、西ドイツが逆転したのには驚いた。決勝戦はそれまでのオランダの輝きがほとんどなかった。
今日のスペインの勝利といい、サッカーは本当にわからないし、だから面白い。サッカーというスポーツそのものがシンプルで、他の競技にはない素晴らしさを確かに備えていると思う。世界の人々が熱中するのもよくわかる。
そういう意味で、ドイツ―オランダの決勝も見てみたかったが、ドイツは何度も優勝しているので、どちらが勝っても初優勝となるスペイン―オランダの決勝が本当に楽しみだ。初めてのアフリカ大陸での開催で、初めての国が優勝するのは良いことだと思う。もっとアフリカのチームに活躍してほしかったという思いはあるのだが…。
いろんなことを長々と書いたが、実は私はブラジルファンである。1970年のメキシコ大会のブラジルチームを見てから、理屈抜きでブラジルのサッカーが好きになったのだ。W杯では常にブラジルを応援してきた。
ブラジルが出る試合で、ブラジルを応援しなかったのは今大会の朝鮮民主主義人民共和国との試合が初めてだった。
ブラジルと朝鮮がW杯で対決する。朝鮮が王者ブラジルから1点をもぎ取った、あの瞬間を見ただけで、南アフリカ大会は私の中で最高の大会になった(写真はブラジル戦の安英学選手)。(k)