新書・『「戦地」に生きる人々』
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最近、『「戦地」に生きる人々』という本を読みました。
フォトジャーナリストとビデオジャーナリストで作られた集団―
「日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)」による
取材報告集です。
チベット、ビルマ(ミャンマー)、マーシャル諸島、ハイチ、チェチェン、レバノン、パレスチナ・ガザと
それぞれ違う国や地域を取材した7つのルポ。
中国の少数民族抹殺政策の下で、
独特な宗教も文化も消されようとしているチベットの人たち、
独特な宗教も文化も消されようとしているチベットの人たち、
原水爆実験で汚染された島で、
実験台のように扱われたマーシャル諸島の人たち、
実験台のように扱われたマーシャル諸島の人たち、
毎日のように砲撃や爆撃にさらされているレバノンの人たち・・・
「少数者」が当たり前のように迫害される絶望的な現実の中、
「故郷に戻るためなら飢えてもいい」と話す人々の「たたかう」生きざまから
読んでいるこちらは「人間の尊厳」についてすごく考えさせられたし、
命の危険を顧みずに潜伏取材を重ねるジャーナリストの方たちの気概も感じました。
「真実とは一度知ってしまったら、決して知る前には戻れない―」(まえがき・堤未果さん)
読み終えて、この言葉の意味を
いち読者として、人間として考えています。
機会があれば、是非一度みなさんも読んでみてください。(里)