朝鮮高校無償化に向けての「声」
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朝鮮高校が無償化適応から外されて早半年、教育の権利として当然のことを訴えているだけなのに、こんなに待たされるとは。
そんな中、先週水道橋で朝鮮高校無償化の協力を求めるビラ配りをした。
近くにJRAがあるため、馬券を求めるおじさんたちの波にもまれながらもビラを配ると、
それでも手にとって気に留めてくれる人がかなりいた。
近くでJRAの整理警備をしていたおじさんも「これは何だい?」と、仕事中にも関わらず、同僚に怒られながらも受け取ってくれた。
街ゆく人の中には「もう朝鮮高校も無償化されたんじゃないの?」と驚き顔で聞き返してくれる人もいた。
この問題について、関心をもってくれる人たちが少なからずいることを実感した。
そんな折り、父から1枚のコピーがファックスで届いた。
見ると、地元の新聞の社説のコピーであった。
見出しは「朝鮮学校 無償化は理にかなう」。
この社説を見て思ったのは、やはり多くの新聞の社説や世論は朝鮮高校の無償化に概ね賛成ということ。
地元の信農毎日新聞の朝刊(2010.10.26付)社説では、
「中略~子どもの学ぶ権利は、独立して保証されるべきもの。外交問題とごっちゃにするのは間違いだ。」とし、
「多様な文化を認め合い、共に生きる社会を築くことがいっそう重要になる。
異なる母国を持つ子どもが民族的アイデンティティーをはぐくめる環境を尊重する。大人たちの責務である。」と説いている。
そして、「各地の朝鮮学校は、地域に開く努力をさらに重ねてもらいたい。~住民の側も関心を持ち、足を運ぶ機会を持ちたい。」と締めくくっていた。
こういった社説が少なからずあるという事実に、とても救われた気持ちになった。
1日も早く無償化が実施されるよう、政府はこういった「声」たちを聞き逃してほしくはないと思う。(愛)