子育て!と気張らずに…
広告
本誌ブログでも協力をいただいている子育てアンケート。
返事を読みながら、子育てに懸命に取り組みながら、悪戦苦闘する夫婦や家族の姿が浮かび上がってくる。私もその渦中にいる一人だが、仕事を終えて帰宅した後、保育園まで自転車をすっ飛ばし、夕飯と入浴を済ませ、待ち構えるのは洗濯物の山…。その山を枕にバタンキューしそうな日々を送っており、今回の企画で改めて自分の子育てを振り返っている。
「ごはん作りたくない時は作らなくていいんですよ!」
最近、思い出すのは以前、保育園のママ友が話していた言葉。真顔で言われたのだが、この言葉通り、しんどい時はムリしなくてもいいと思う。いや、ムリをしたらダメなのだ。
疲れが溜まると子どもにあたってしまうし、保育施設に預けている中で、子どもたちとは限られた時間しか過ごせない。部屋が多少散らかっていても、その日にあったことを話したり、美味しいものを食べながら楽しく過ごせた方がいい。少々のことは目をつぶる…。これが一番だと思うようになった。
現在の日本で、子育てが母親に偏ってしまうのは、第1に世界的に見ても長~い日本の労働時間、それに縛られている男性と、男性の働き方に縛られる女性の働き方にあると思っている(もちろん、女性がこの状態に甘んじてスキルアップをはからない、という批判も受け止めています)。
もう一つの原因は子育てを支える家族や地域のネットワークが崩壊してしまったこと。
これらの問題は改善に時間がかかることだが、子どもの成長はまったなし! 日々の生活を維持しながら、子どもたちがのびのび育つ環境を作っていくことが、私たち「子育て世代」の役割なんだろうなぁ、と感じている。
今回、母親向けのアンケートには「夫婦がともに育児に参加するには、どのようなことが解決されなければならないと思いますか?」という問いがあり、ある女性は「夫婦が仲良しでないとダメ。…互いが利己的になると、不満がたまり、楽しい育児が負担にしか思えなくなるのではないでしょうか?」と答えてくれた。
たまに近所に住む同世代の友人と持ち寄りパーティをするのだが、会話の3分の1程度は互いの夫婦のグチ。けれど、これってとってもいいガス抜きだと思っている。気心の知れた友人に不満を漏らしても、相手の面前なので、ユーモアが交わるし、最後には友人たちが笑い話にしてくれる。また、互いに子育ての悩みも言い合える。さらに子どもたち同士はよく遊ぶし、家の中で安心だし、一石三鳥だ。
思うに、「子育て」というものにたくさんの人が関わった方が、その子の人生は確実に豊かになる気がする。子どもたちが豊かな経験を持ちながら育つと、おのずからその社会は豊かになるはず! 皆さんの子育て経験、ぜひお寄せください!
アンケートは月刊イオホームページから:https://www.io-web.net/(瑛)