本当に腹立たしい
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今日のブログは、大阪朝高ラグビー部の「全国大会出場」など、明るいことを書こうと思っていたのに、そういうわけにもいかないようだ。こういうときに、ブログの順番が回ってくるのは非常につらいが、しかたがない。
連日マスコミは、朝鮮西海の延坪島での砲撃事件について伝えているが、相変わらず偏見と悪意に満ち、無知な報道を繰り返している。「原因」を「北の体制固め」だとか「米国を振り向かせるため」とか、まったくピントの外れたことをよく書けるものだと思う。
この問題については、「朝鮮問題深掘りすると?」というブログの下記の文章を読んでもらいたい。
西海で砲撃戦、韓国兵に死者 住民も負傷
http://ameblo.jp/khbong/entry-10716329818.html
延坪島事態 どう見るか、どうなるか①
http://ameblo.jp/khbong/entry-10717397950.html
現在出張中で、心配になり昨日の午後7時前に家に電話すると、当然帰っていなければならない息子が出ない。何度も電話するがやはり出ない。後で聞くと、事故で電車が止まり夜の8時にやっと帰ってきたそうである。朝鮮学校に子どもを送る保護者の方々は、登下校に何かがあるのではないかと、当分の間、心が落ち着かないであろう。
砲撃事件と関係して、菅直人首相は24日、高木義明文部科学相に、朝鮮学校への授業料無償化制度の適用に関しプロセスを停止するよう指示を出した。
最悪の判断・行動であり、本当に腹立たしい。
無償化を朝鮮学校に適用するかどうか、日本政府は「政治問題とは関係なく判断する」と何度も言ってきたのではないか。
やはり、朝鮮学校だけを排除してきたのは、「政治的な理由」からだったということを明らかにしたわけだ。その「政治的な理由」も、何か論理的なものがあるわけでなく、「北朝鮮が嫌い」「北朝鮮が憎い」「北朝鮮は敵だ」というきわめて幼稚なものである。
アメリカがイラクに軍隊を派遣し、何万という人間を今も殺し続けているのに、それに日本政府も全面的に協力しているのに、イスラエルがパレスチナの人々に砲撃し多くの人々を殺しているのに、それを日本政府は見て見ぬふりをししてイスラエルを支持しているのに、「北の砲撃はけしからん」と、日本に住んでいる朝鮮人の民族学校を弾圧する。これがどれだけ破廉恥なことなのか、日本の政治家の多くはわかっていないようである。
今度の事件で、無償化適用の手続き停止することができるのなら、朝鮮学校の全国大会出場停止も、大学受験資格剥奪も、学校そのものの存在を否定することも、何でもできてしまうことになる。手続き停止はさらなる大きな弾圧の第1歩を踏み出すことを、日本政府は宣言したのと同じだ。
朝鮮学校に通う子どもたちへの暴行や暴言が事あるごとに繰り返されてきた。今回の日本政府の態度・行動は、朝鮮人に対する日本社会の排外意識に油を注ぐ行為でしかない。
何かのきっかけがあり最悪のことが重なれば、87年前の関東大震災の時のようなことが繰り返されるかもしれないと、私は非常に恐怖心を抱いている。
年末年始に大阪の花園ラグビー場で開かれる第90回全国高校ラグビーフットボール大会で、大阪朝高ラグビー部が見事にAシードに指定された。ちなみに他のAシード校は、東福岡(福岡第1)、桐蔭学園(神奈川第2)、流通経大柏(千葉)。
大阪朝高の選手たちは、本大会で大きな活躍を見せてくれるだろう。それを日本の政治家たちはどのような目で見るのだろうか。(k)
朝鮮学校は大切な宝物
日本人の1人として、このような政府、そして偏向マスコミの存在を許していることに本当に恥ずかしく思っています。
そもそも「北朝鮮」という呼称がなんのはばかりなくまかり通っていること自体が日本がい、日本人がいかに歪んだ、そして無知な歴史観を持っているかをさらけ出しています。
朝鮮学校の学生さんや卒業生の人たちが日本の社会においても本当に多くの貢献をしていることの事実を知っていながら、日本政府がこのような措置を取り、また取り続けるなら、日本は政治が教育にやりたい放題介入するというさらなる汚点を残すことになってしまいます。
本来、高校無償化実施当初から朝鮮学校も当然に適用されてしかるべきにも関わらず、日本政治が一方的な発表のみに追従して、朝鮮敵視を教育にさらに深く介入していくことを悪らつに示した行為です。
朝鮮学校は朝鮮民族の学校であって、朝鮮人としての教育は当然に崇高なものです。
そして日本の地にある朝鮮学校は日本人にとっても大切な宝物であることをわたしは思っているので、これからも小さな力であっても可能な限り出来ることに最大限に取り組んでいこうと思っています。
雪だるまのごはんさんへ
いつも、コメント、ありがとうございます。
朝鮮学校を応援してくれている多くの日本人がいることは、私たちにとって大きな心の支えになっています。私たちも、できる限りのことをしていこうと思っています。
良い記事
しばしば閲覧しているものです。これはとても良い記事で、多くの人が認識すべき論点ですね。
砲撃問題が日本に与えた影響は、不条理な朝鮮学校無償化の撤廃と、現政権の延命であったように思います。
おそらくマジョリティの大部分(私も日本出身なのでその一人ですが)は在日コリアンに対する敵意ではなく、いじめを傍観するような無関心さだけを持っているのであろうと思います。
日本における問題はもちろん、そのようなサイレント・マジョリティの無関心さに由来するものですが、これを巧く利用するポピュリスティックな党派政治(自民、民主党問わず)も当然批判されなければなりませんね。
何はともかく、社会的に弱い立場へと追いやられている人々の声を無視し、無関心さが排外主義の容認に接続されているような状況に対しては、私も何かしらの声をあげていこうと考えています。
Unknown
北朝鮮の砲撃に関しては、正直好ましいことではないことは確かだと思います。それに対する解釈も、言論の自由という意味ではさまざまなものがあると思いますし、韓国の報道でも、アメリカの報道でも、フランスの報道でも解釈抜きの報道はされていません。
がしかし、問題なのは、それを日本にある朝鮮学校の無償化手続きの停止につなげること。そして、朝鮮学校に通う学生や日本で生まれ日本で育った「在日」に矛先を向ける、一部の「日本人」ですね。困ったものです。
このニュースにかかわらず、メディアや政治、社会にはさまざまに、難しい問題がはらんでいます。サクッと歯切れよくものをいうのは難しいですが。
それでもやっぱり、私は、あまりにも迅速すぎる手続きの凍結に若干の悪意すら感じてしまいました。早く、手続きが再開され、南北のこの緊張感が緩和されることを心から祈ります。
やっぱり
大人の世界と子供の教育は別!子供にはひとしく学ぶ権利があり、大人の考え・主張・財力・政治・権力で奪うことは出来ない。しかも、日本がとやかく言う資格無し!他国(日本から見て)の事にかこつけてのこの対応はおかしい。これは、私達の事であって、一つの国を二つにした元凶の国がとやかく言うのがお門違い!ずべこべ言わず、無償化しなさい!他のどの国よりも日本こそが、拉致に関してなにも言えない立場だとおもいますが?こちらは、何万人 単位で拉致られてますが?どう、責任をとってくれるのでしょうかとたずねたい。
ありがとうございます
コメントをいただいた皆様、ありがとうございます。
皆さんのご指摘は、本当にとうぜんのことで、こんな当たり前のことが、なぜ日本の政治家にはわからないのかと、残念です。
無償化の手続きが再開されるよう、世論を高めていかなければいけないと痛感します。
Unknown
こんなに早くお会いできるとは夢にも思っておりませんでした。京都の学生達と1日を過ごし無償化除外反対朗読会、合唱コンクール、バンドミニコンサート、展示会、売店などで明るくたくましく過ごす学生達を見ながらこの国の全ての人がウリハッキョを見に来てくれたらいいのにと改めて思いました。こんな笑顔ウリハッキョでしか見れませんよ。12月11日は大阪、12日は東京、ガンバリマスね。
こちらもお会いできて
本当にうれしかったです。東京で再会できるのを心待ちにしています。