筋の通った判断を
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民主党の目玉政策として出てきた高校無償化。
世界の中でもずば抜けて学費が高い日本において本当に良い施策だと思うし、
少しでも学びの機会が平等に与えられて、経済的理由で進学をあきらめる子どもが減ってくれればと思います。
でも、この国が子どもたちの学びの機会を平等に、という理念を持って無償化を施しているとは、
はっきり言って到底考えられないです。
結局、すべてが政権の支持率稼ぎのためでしかない。
高校無償化は時の政権の一時的な施策にすぎず、
さまざまな要因によってそれこそ中断される時が来るかもしれません。
日本という国に教育の機会平等のための長期的なビジョンがあるのかというと、つくづく疑問で、
高校無償化はやっぱりその場しのぎの、つぎはぎの政策にしか見えません。
今回、そんな日本という国の姿勢を改めて思い知らされました。
日本政府は朝鮮学校への無償化適用について、
「外交上の配慮などにより判断するべきではない」という見解を明らかにしてきたはずなのに、
先月末に朝鮮西海で起こった「砲撃事件」を理由に、朝鮮学校への無償化適用への審査プロセスを停止するという
先の見解とは100%矛盾する態度をとりました。
しかもその後首相自らが、自分が直接それを指示したことを明かしました。
日ごろ「断固とした姿勢を」「強いリーダーシップを」などと批判されているために、
砲撃事件を受けての「迅速な対応」を示す材料として、いわば「しめしをつける」ために、
弱い者を利用しているだけじゃないでしょうか。
日本各地の朝高10校は11月末までに無償化制度適用の申請を終えました。
文科省は審査開始時期については明らかにせず、「朝鮮半島情勢の好転を望む」旨の発言をしたそうですが、
これからの日本社会をともに担っていく人材育成のためと正しく捉え、
1日も早く朝高にも無償化を適用すべきだと思います。
もうほとほとうんざりです。筋の通った判断をいい加減してください。(里)
この違いを考えて見てください。
友人とある催しのキャッチフレーズを議論しているときその方がこのような発言をしました。参考にして下さい。
、「ウリハッキョにも無償化を!」ではなくて、「ウリハッキョに通う子供たちにも無償化を!」なのです。
これを皆、勘違いしています。だから卑劣な日本政府のやり方に、あるいは橋下のやり方に
日本国民も騙され、私たち自身も(興奮して)騙されてしまったのです。
無償化は実は学校に、ではなくて日本で教育を受ける権利のあるすべての子供に、です。
ましてや日本で生まれ育った在日の子供は、歴史的にも、親の納税の状況をみても、
権利があるのに、どこの学校に通うかで「区別・差別・選別」されること自体がおかしい。
どんな思想であろうと、どこの学校であろうと、「その子供」が学ぶ権利を保障するための
措置、法律です。
『ウリ・ハッキョで学ぶ子供たちにも無償化を』ではないでしょうか?