「韓国併合100年」の1年を振り返り
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年末で普段よりも原稿を早く仕上げなければならない忙しい時期に、雑用も重なり、日刊イオのブログを書く時間がないと焦っていたのですが、夜は夜でお酒を飲まなければやってられないと、酔っ払って寝てしまいました。
そうすると、不思議なとことに、夢の中でブログの原稿を書いているではないですか。そういうわけで今日のブログは夢の中で書いたものをそのまま写したものです(夢の中ではプリントアウトまでしていました)。
昨年の今頃、日本の首相は、鳩山由紀夫さんであった。今は菅直人首相である。菅さんが首相になったとき、久々の2世議員でない人が首相となったことで期待した人もいるようだし、首相就任会見で、「私は国民が不幸になる要素、世界の人々が不幸になることを少なくする『最小不幸社会』を目指すとしてきた」と発言していた。弱者のための政治をするのではないかと思った人もいたことだろう。
しかし、実際に就任後の行いを見るとそうでなかったことがわかる。高校無償化への朝鮮学校適用の手続きを停止したのは、その典型だ。最近では朝鮮半島有事の際の自衛隊派遣云々ということまで語った。
また、「韓国併合100年」の際の談話は、侵略し植民地支配した北半分の朝鮮民主主義人民共和国をまったく無視したひどい内容であった。
「韓国併合100年」ということで、月刊イオでは今年、それに関する内容の特集や連載を多く掲載してきた。1世の証言や縁の地を紹介したり、今の在日と日本の若い世代にとってこの100年はどういう意味をもつのかという特集も組んだ。そのなかで、在日朝鮮人がどういった存在なのかについて、1年を通じて語ろうと思ったのだが、どうだっただろうか。
予想外だったのは、高校無償化の問題が浮上し、そのために多くの誌面を割かなければならなかったことだ。5月号で特集を組んだ後、毎月関連記事を掲載しなければならなかった。この100年、日本は何が変わったのだろうかと考えざるをえない。
菅首相のことを書いたが、どの政党が与党になろうが、首相が誰になろうが、日本を成り立たせている大きな枠組みは変わっていないのだと痛感した1年だった。(k)
もうお気づきの方も多いと思いますが、日刊イオは現在、月曜日から金曜日の更新となり、土曜日、日曜日は休んでいます。また土曜日に更新できる日が来ると思います。
今年の更新は28日までとなりますが、30日の大阪朝高ラグビー部の試合の結果、またそれ以後の試合の結果について、日刊イオで報告いたします。お楽しみに。