月刊イオから生まれた本たち
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月刊イオは今年で創刊15周年を迎えます。その間に、いろんな連載を掲載してきました。それらの連載の中から本になったものもあります。
現在、月刊イオの連載から本になったものは3つ。上の写真の3冊がそうです。
まずは「KOREAN COOK―朝鮮料理の魅力」(金徳子著、朝鮮新報社、600円)。朝鮮料理研究家の金徳子さんが月刊イオに連載した朝鮮料理のレシピをまとめたものです。トックやチャプチェなど代表的な朝鮮料理が37種紹介されています。
値段も大きさも手ごろで使いやすく編集されており、この本は根強い人気を誇っています。在庫あります。
つぎは「だれにも故郷はあるものだ―在日朝鮮人とわたし」(徐勝著、社会評論社、1600円+税)。政治犯として韓国で19年もの間、獄中生活を送った徐勝さんが、2007年の1年間、月刊イオに連載した「在日同胞とわたし」というエッセイを中心に編集した本です。
連載以外にイオに掲載された「正体を明らかにせよ」「私の解放、私たちの解放」の2編の原稿と、本書のために行ったインタビュー「私の歩いてきた道」(聞き手、康成銀)、鵜飼哲さんとの対談「日本における朝鮮人はどういう存在か」が収録されています。
エッセイ「在日同胞とわたし」は、連載当時、たいへん人気がありました。徐勝さんが在日同胞の問題にはじめて本格的に言及したエッセイでした。
最後は「日本の中の外国人学校」(月刊イオ編集部編、明石書店、1600円+税)。月刊イオの2005年5月号から2006年9月号まで連載したルポ「日本の中の外国人学校」をまとめた本です。
第1章では、外国人学校を、比較的新しく設立されている南米系学校や、中華学校などの老舗の学校、朝鮮学校、その他の学校と、4つのタイプに分けて紹介しています。第2章では「外国人の子どもに教育の権利を」と題して、日本の外国人学校政策の歴史などを振り返りながら望まれる外国人学校政策についての提言を行っています。第3章では、識者7人に外国人学校問題のさまざまな側面・問題についてインタビューしています。
この本は、初めて本格的に外国人学校を取材・紹介したものとして大きな反響を呼びました(一部で)。この手の本としては、けっこう売れているようで、2刷もほぼ完売し、3刷に入るといううわさを聞きました。
外国人学校の状況は、この本が出た後、けっこう変化していますが、本質的な部分は変わっていませんし、資料としての意味は薄れるものではないと思っています。
「KOREAN COOK―朝鮮料理の魅力」「だれにも故郷はあるものだ―在日朝鮮人とわたし」「日本の中の外国人学校」の3冊、ぜひ手にとって読んでください。
また、これからも月刊イオで連載したものを本として世に送り出したいと思っています。
最後にお知らせです。2月25日(金)と26日(土)の両日、2日続けて在日外国人の人権侵害に抗議するデモ・集会が行われます。ぜひ、参加してください。
●2月25日
仮放免者の会 2.25デモ
12:30 品川駅入管行きバス停前集合
13:00 芝浦中央公園(DOCOMOビル前)デモ出発
主催:仮放免者の会
詳細は→http://praj-praj.blogspot.com/2011/02/225.html
●2月26日
《2.26朝鮮学校への「無償化」即時適用をもとめる大集会》
10:30~12:30 集会/ 13:00~14:00 デモ行進
代々木公園野外ステージ(JR原宿駅から徒歩10分
主催:「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会
共催:フォーラム平和・人権・環境
詳細は→http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/2395cb8048f5b379b5b60c36cf0bd9ff
(k)