怒りの大集会
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先週の土曜、「2.26朝鮮学校への『無償化』即時適用を求める大集会」(「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会主催)が開催され、
会場となった東京の代々木公園野外ステージは2000人以上の参加者で埋め尽くされました。
大集会が行われている最中、近くでは「在特会」も数十人集まっていました。
よく聞こえなかったのですが確か、「○△□×帰れー!!」「○△□×認めないぞー!!」などと叫んでいました。
しかし、予想された混乱もなく、無事に大集会は進行していきました。
そして集会後には、渋谷一帯で怒りをぶつけるデモ行進も行なわれました。
この日は約300人の朝高生たちも参加しました。
東京、神奈川のみならず、茨城からも数十人の生徒らが駆けつけました。
高3の生徒たちは、1週間後には卒業式を迎えます。
ふりかえれば昨年2月に「高校無償化」制度からの朝鮮学校除外が持ち上がり、
当時の高級部3年の学生たちは「後輩たちのために」と街頭に立ち署名を集め、
「朝高にも無償化を」と訴えながら卒業し、「無償化」のためのたたかいは
在学生たちに引き継がれていきました。
しかし丸一年経った現在、状況はまったく変わっていないばかりか、むしろ後退してしまいました。
政府が朝鮮学校に対する「無償化」手続きを停止していることを受け、
大阪府や東京都をはじめとする地方自治体が、それまで何の問題もなく支給していた各種補助金を打ち切る動きを見せています。
これは、「朝鮮学校つぶし」以外のなにものでもないです。
「高校無償化」からの朝鮮学校排除が、その序章とでもいうのでしょうか。
現実的な話として、今年度分の就学支援金の支給ができるのは3月末まで。
それまでに結論が出されなかった場合、学校側は訴訟を起こす方法をとらざるをえないでしょう。
(現にそのような提案も、大集会ではありました)
しかし仮に、裁判を行なって勝訴し、「無償化」が適用されたとしても、
それは少し悲しいことです。
裁判所の判決の強制力をもってしか、朝鮮学校に通う生徒たちの学びの権利が保障されないのでしょうか。
そうではなく、やはり日本政府自らの判断を引き出した結果として、「無償化」が適用されるべきだと思います。
でないと、本質的な問題の解決には至らないでしょう。
卒業を控えた神奈川朝高の女子生徒が「『高校無償化』問題は当事者である私たちの問題であり、
後輩たちに残してはいけないこと」と話す姿を見ながら、先輩として胸が痛くなりました。
私は自分が朝高生だった時、「自分は日本の学校ではない、朝鮮学校の生徒だ」という自覚くらいはあったにしろ、
根本的に自分の立場が揺らぐとかいう危機感みたいなものは、感じたことはありませんでした。
それを今の朝高生たちは街頭で、「私たちも同じ高校生です」と訴えなければならない状況に立たされている。
しかしながら、日本に何十、何百万といる高校生に対し、
朝鮮高級学校の生徒は2000人弱。
そんなマイノリティに対して、徹底的に排除の論理をふりかざす
日本という国の懐の小ささを感じずにはいられません。
本日午後、大集会で採択された朝鮮学校への「無償化」即時適用を求める決議書をもって、
菅直人首相と高木義明文科大臣に向けた要請行動が行われる予定です。(里)
Unknown
卒業式まであと一週間、高3の学生たちにとってこの1年は試練の連続であり自分が生まれ育ったこの地がどのようなところなのか、これから歩みゆくこの地で待っているものがなんなのかを思い知らされた1年であったと思います。天真爛漫に育った彼らの顔に緊張がみなぎり憂いが漂った時期もあったけど決して彼らは嘆き悲しんだだけではなかった。この試練は彼らを鋼鉄のように鍛えてくれ自分達が進む道は自分達自身で切り開かねばならないことを全身で感じてくれたと思います。また私たちが決して孤独でないこと、私たちのため詩を書きビラを配り、署名を集めハンガーストライキまでしてくれる真の日本の友人達がこの地にどれだけたくさんいるかを教えてくれた貴重な1年で有ったと思います。最後の最後まで頑張りましょう。
Unknown
本当に、生徒たちにとって試練の1年だったと思います。
生徒たちが、生まれ育った日本という国に対する不信を抱くことは、
彼らのみならず、日本社会にとっても絶対にマイナスだと思います。
最後まで頑張っていきましょう。