「太陽の塔」が見たい
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先日、生誕100年 岡本太郎展に行ってきた。
岡本太郎は変人と世間からは思われていたそうだが、私は大学時代の悩める時、
彼の著書「自分の中に毒を持て」という本の中の彼の言葉の数々に、背中を押されるような感銘を受けたこともあり、
すばらしい人だなと常々思っていた。
もう5月8日で展示は終わったが、私が行った日は連休中ということもあり、入場券を買うにも結構な列ができていて、
私がちょうど会場に入った頃には入場規制もはじまって、すごい混雑ぶり。
そんな混雑の中だったので、じっくり作品は鑑賞できなかったが、
彼の芸術にかけた気迫というものはズンズン自分の中に響いてきた。
そこで、有名な「太陽の塔」には内部展示があったことを知った。
「太陽の塔」の中には地下層に「過去」、地上層に「現在」、空中層に「未来」の3つの層にわかれたセクションを作り、
その展示たちの真ん中を突っ切る感じで「生命の樹」が地下展示から伸びていたという。
「生命の樹」には単細胞生物から人類など300体の生き物が張り付いていたそうだ。
「太陽の塔」はこの世界のあらゆる生命たちがまっすぐ未来へと進化する様子を表した壮大な建造物だということを、
遅ればせながら初めて知った。
「太陽の塔」といえば最近では漫画「20世紀少年」ででてくることもあり、
変なおもしろい建造物だなくらいにしか思ってなかったことを少し恥ずかしく思う。
展示場には当時の映像も流されていたのだが、
万博当時、その壮大な展示を目にした人々はどんなに驚いたことだろうなと想像してみる。
おまけに夜になると目が光るなんて子どもたちには最高に衝撃的だっただろう。
もしタイムマシーンがあるなら、私はピンポイントでその現場に行くでしょう。
「生命の樹」は現在東京都港区南青山の「岡本太郎記念館」で20/1のサイズで再現され、公開中だということで、そこにもぜひ足を運んでみたいと思う。
http://www.taro-okamoto.or.jp/exhibition.html
岡本太郎の作品は日本国内で結構気軽に見ることができる。代表的なものでは、
渋谷のマークシティ内の「明日の神話」という作品。
なんでも岡本太郎は保護されるカタチで芸術作品が展示されることを嫌ったんだとか。
「いつでも、誰もが観られるように」
気軽に見て、触れられるような距離で、芸術を楽しんでもらう、
そんな感覚を当時持っていたなんて、本当に驚くほど革新的な人だ。
日本国内で見られる彼の作品たちに機会があれば会いたいと思う。
前回大阪に行ったときは、「太陽の塔」見たいけど、まあいっかあという感じでスルーしてしまったが、
今度大阪に行く機会があればぜひ無理してでも行ってみたいと思った。(愛)
Unknown
愛さま。素晴らしい御案内有難うございます。
「太陽の塔」を初めて見たのは万博を観覧しに行ったその日でした。まだハタチだったとき、主人との初デートの場所でした。あまりにもの人出で「太陽の塔」の中に内部展示があったなんて夢にも思いませんでした。発想が面白いなぁ、岡本さんはユニークな方だなぁ、どでかい塔だなぁ、爆発的だなぁ なんて思ったものでした。今日の記事を読んで40数年前を思い出させていただきました。
芸術音痴ですが
私には芸術という高度な文明を理解する能力がありません。
しかし、岡本氏の作品には、なんともいえない迫力を感じます。
なぜ、迫力を感じるのか?
そこには、彼の作品に対する情熱、魂が、観るものに伝染し、痺れさせるのだと思いました。
芸術に限らず、観るものに情熱と魂を感じてもらえる生き方を目指せばならないと、強く感じました。
「明日の神話」
僕も「太陽の塔」大好きです。
せっかく「明日の神話」について触れたのなら、↓についても何か言及がほしかったですね。
僕は快挙って思ったけど。
福島原発? 岡本太郎の「核恐怖」描いた壁画に別の絵
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2797982/7159412?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=photo_topics
岡本太郎さん
あの方の生涯は、凄いと思いました。
常に何かと闘ってる感じ。
それは、何かとは?
これは、私個人の解釈ですが『常識』という価値観のと闘ってたのかな?と。
太陽の塔を、当時世間では『血税で作った牛乳瓶のお化け!』とか酷評されました。
その価値観と闘ってたと思います。
余談ですが、太陽の塔の内部の生命の樹をジミー大西さんが見て感動してました。
コメントありがとうございます
(オンニョ)様、(うしお君)様、(kame)様、(たけちゃん)様、コメントありがとうございます。
(オンニョ)様、当時見に行かれたのですね!うらやましいです。当時の万博の空気感の中で「太陽の塔」を見たかったです。初デートでの場所なんてますますうらやましいです。
(うしお君)様、私も今回の展示を見に行って、彼の「生き方」に深く感動され、彼のようにアグレッシブに生きなくてはいけないなと思わされました。すごいパワーです。
(kame)様、私もこのニュースが出た時は、(うまいな)と思ってしまいました。絵自体は無事でしたし、絵柄も似せていたので、岡本太郎さんを好きなアーティストがやったんでしょうか。岡本太郎さんが生きていたらきっと大笑いして許した気がします。
(たけちゃん)様、そうですね、彼はいろんなことを真剣に考え、闘ってきたように思います。ですから、彼の言葉や作品には、人を感動させる何かがあるんだと思います。「生命の樹」早く見に行こうと思います。
Unknown
「太郎が生きていても、別に怒らなかったと思いますよ。『ふーん』というだけでしょう」と岡本太郎記念館の平野暁臣館長が語ったそうです。
岡本太郎「明日の神話」への落書き 「いたずらと切り捨てられない」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110518-00000107-san-soci
「チン←ポム」
芸術家グループ「チン←ポム」が自分たちの仕事と名乗り出たみたいですね。