チョゴリ
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現在、イオ編集部は7月号の制作の真っ最中です。
7月号の特集は、朝鮮の民族衣装であるチョゴリについて。
本当はこの特集、5月号に組む予定でしたが、編集部で担当を決める会議をしていたまさにそのとき、東日本大震災が起こり、延期されていました。
チョゴリ特集の取材などのため、先週から愛知、関西へ出張に出ています。
パジ・チョゴリを着こなす98歳の1世のハラボジや、ハルモニのチマ・チョゴリを大切に着る日本学校に通う女の子、チョゴリ屋さんを営む方々と会い、チョゴリに対する思いを聞くことができました。
京都では、日本の大学に通う同胞学生二人を取材し、農楽の衣装姿の写真を撮らせてもらいました。そのうちの一人は、小学校からずっと日本学校に通い、大学に入って同胞組織と出会って初めて民族衣装に袖を通したと言っていました。
そこで、はてと、自分自身を振り返ったわけです。
自分自身はチョゴリ(民族衣装)を着たことがあるのかと。
結婚式の時はスーツだけで、古典衣装は着ませんでした(絶対にイヤ)。学生時代も、今のようにサムルノリや農楽といったものをいっさいしたことがありません。当時は、政治性、階級性が前面に出ていた時代で、民族文化的なものは重要視されなかったんですね。
このブログを書き始めたときは、「生まれて1回もチョゴリを着たことがないので、これから着てみたい」という感じのオチにしようと思っていたのですが、よくよく振り返ってみると、学生時代に1度だけパジ・チョゴリを着たことがありました。
韓国で軍事独裁に反対する人々の大きな闘いがあったとき(確か光州人民抗争だったと思いますが記憶があいまいです。当時、朝鮮新報にも紹介されたので出張から帰ったら調べてみたいと思います)、われわれ同胞学生たちで3日間ほど続けて街頭宣伝を行いました。そのときに、みんなはビラを配っているなか、なぜか私ひとりが代表して、座り込んでの断食闘争をやったのでした。そのときに着ていたのが白いパジ・チョゴリでした。
光州人民抗争に際しての街頭宣伝だったとしたら、ちょうど5月、今から31年前のことです。
私が昔に着た白いパジ・チョゴリも、今の学生が着る農楽の民族衣装も、チョゴリを着ることが在日同胞にとっては自分が朝鮮人であることの強いアピールであることに変わりなく、朝鮮学校の生徒たちがチョゴリの制服を脱がなければならない状況におかれていることに象徴されるように、チョゴリを着ることは、現在の日本社会ではきわめて「政治的な行動」なのだと言えるのではないでしょうか。
とりあえず、7月号のチョゴリ特集をご期待ください。(k)
Unknown
日本人はよく着物、浴衣など民族衣装を着ますが、「民族衣装」という意識もないように思います。
日本人以外だと、ブータンとか以外、あまり民族衣装をよく着る国民は少ないように思いますがどうなんでしょう。
中国人も着ませんし。
本当に好きで、可愛い、かっこいいと若者が思えば、自然と着るようになるような気がします。
Unknown
黄さま、コメントありがとうございます。
私も詳しくありませんが、確かに日常的に民族衣装を着ている国はあまりないようですね。
チョゴリは、在日同胞の場合、結婚式など特別なときに着るものになっていますね。日常的に着る気軽なチョゴリが、男女とももっと普及すればいいと思います。
チョゴリ好きです
学校は日本の学校に通ってたので、本当にチョゴリを着るのは、結婚式ぐらい。
もっと気軽に着れたらいいな~と思います
Unknown
ふうさま、コメントありがとうございます。男女とも普段の生活でチョゴリが着られるようになればいいですね。
私もパジチョゴリを着ている人を見ていて、涼しそうで羨ましかったです。