奈良の「再起動」総会!
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9月11日、奈良県青商会の「再起動」総会が行われました。
(総会のようす)
(宴会の席で舞台に立ちあいさつする奈良県青商会のメンバー)
(青商会の旗を持って力強い行進(?)で会場に入ってくる奈良青商会のメンバー)
(宴会のクライマックスでは会場が一体となって「統一列車」)
(奈良青商会を激励する同胞たち)
奈良では県内にたった一つあったウリハッキョが休校となってから、
地域のトンポ社会に暗い雰囲気が漂っていました。
「暗い」という一言では片付けられない、悲しく、重たい空気です。
ハッキョがなくなり、奈良に住む子どもたちは、お隣の大阪にあるウリハッキョまで通わなければならなくなりました。
しかし、奈良ハッキョの休校にともない、ウリハッキョに子どもを通わせ(られ)なくなった方もいたそうです。
そうして次第にトンポのコミュニティから離れていっってしまった人もいました。
そんな現象をはじめ、ハッキョがなくなってから2、3年の間、奈良のトンポ社会は複雑に分かたれていってしまったのでした。
しかしそんな中、奈良の30代が奮起しました。
活動が停滞していた奈良県青商会の「再起動」とともに、奈良同胞社会も「再起動」させようと立ち上がったのです。
もちろんその裏側では、長年、奈良のコミュニティを築いてきた同胞たちも、彼らを積極的にサポートしました。
「自分たちはもう歳。でも、青商会のトンムたちが私たちの気持ちを代弁してくれている」と、ある方は言っていました。
この日の総会の前には、「総会前夜祭」ともいえる納涼祭(青商会主催)が8月に行われました。
納涼祭のクライマックスはお決まりの「チュムパン」。
あんなに盛り上がりまくったチュムパンは見たことがありません!
「奈良の人たちってこんなにノリノリだったの?!(笑)」と感じるほど。
「いつもなら絶対に踊りださないような年配の方」まで舞台の前に出てきてオッケチュムを踊っていたといいます。
若者が地域を盛り上げようとしている姿に年配の方たちは再び力を得て、
よろこんでいる同胞たちを見た青商会のメンバーたちも、
大きな手ごたえを感じたのだと思います。
「『良かった時の奈良』を彷彿とさせる」「若い子がよう頑張ってるな」など、
奈良の同胞たちは話していました。
私が奈良に初めて取材に行ったのは2009年。
「奈良の同胞社会紹介!」という企画のため訪れました。
あの頃はちょうど奈良ハッキョが休校となって1年後という時期でした。
ハッキョの話が持ち上がると、同胞の方たちの表情がサッと曇り、
なんともいえない空気が流れるのでした。
奈良を後にする時、胸がぎゅーっと締め付けられる思いだったのを覚えています。
みんなハッキョが大好きで、つながっていたはずなのに、どうにかしたいという思いはあるのに、
現実的に、同胞たちがハッキョという拠りどころを失くして、散り散りになっていく…。
「現実的な打開策」として、今まで数々のウリハッキョが「統合」されてきましたが、
それがどこまで正しい選択であったのか、
その裏で、奈良のような苦しさに直面した地域ががいくつあったのか…など、考えさせられました。
とにかく、「ハッキョがなくなることは苦しいこと」だと、身をもって体感させられました。
納涼祭では、2年前にお世話になった懐かしい面々にたくさんお会いすることができました。
印象的だったのは、その方たちの表情の変化です。本当に明るくなっていたんです。
その姿にまた、胸が熱くなりました。
本当にうれしかった!!
奈良の青商会の方たちは、冷静に今のトンポ社会の現状を分析し、
自分たちがこれから向かうべき道すじを立てていました。
「奈良の同胞たちの幸せのために、何をどうすべきか」、
今後いろいろと提案し、具体的に実践していってくれると思います。
「もう、『再起動』しません!」
総会でのこの言葉に、奈良青商会の意気込みがにじみ出ていると思います。
奈良青商会!応援してます!!
一つ余談ですが。
今日は同じ編集部の(愛)さんの結婚式です!
私もチョゴリを着て参加します。楽しみです!!
(愛)さん、おめでとう!!(里)
Unknown
ブログを拝見してる日本人です。
様々な活動や集会等に奔走されている様子には、いつも感心しています。
民族の強い繋がりが伝わってきます。
私の周りには全く朝鮮の方がいないので、一度ゆっくりじっくりとお話したいと考えています。
今後も力強い記事を楽しみにしています。
奈良
奈良という言葉って朝鮮語に
通じると聞いた事がある。
母屋オモヤも、オモニと通じるのかな?
Pitさんへ。
ブログをご覧になってくださりありがとうございます。
在日コリアンの一面が、ブログから少しでも伝われば良いなと思います^^
たけちゃんさんへ。
奈良は「나라」(読み:なら、朝鮮語で国という意味)が語源だと聞いたことがあります。
ほかにも、徳島・鳴門海峡の「なると」は、朝鮮語で船着場という意味の「나루터」(読み:なると)に由来したいるという話も聞いたことがあります。
ご参考までに。