アメリカ帝国主義の本性は変わらない
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5日の土曜日、朝鮮大学校の創立55周年の行事の一つで、朝鮮問題研究センター設立を記念した国際学術シンポジウム「躍動する朝鮮半島、その展望と課題」に参加するため朝鮮大学校まで行ってきた。
いろいろと勉強になったのだが、そのなかで、パネラーの一人である鄭己烈教授(清華大学)の発言が印象に残っている。
「朝米の対決の構図は60年間変わっていない。アメリカ帝国主義の本性は変わらない。幻想を抱いてはいけない。アメリカは常に朝鮮民主主義人民共和国を侵略することを考えている」という内容の発言。
その発言を聞いて、十年以上前に朝鮮民主主義人民共和国を訪問した時、朝鮮の対米問題の専門家から聞いた話を思い出した。その専門家も次のようなことを言っていた。
「アメリカは朝鮮に対し、強硬な態度をとったり融和策をとったりするが、どのような対朝鮮政策をとるにせよ、その目的は一つ。それは朝鮮民主主義人民共和国を崩壊させること」
朝鮮の人たちがこのように考えるのは当たり前と言えば当たり前なのだが、この話を聞いた時は、いろんな意味で「なるほど」と思ったのだった。
ここで思い出されるのは、10月20日にリビアのカダフィ大佐が虐殺された事件だ。アメリカなどNATOが軍事介入(侵略)し、実質的に武力により政権を崩壊させた。NATO軍の空爆により数万人もの市民が犠牲になったともいう。
3月19日にアメリカがリビアに対し軍事攻撃を開始したことに関連し、朝鮮外務省のスポークスマンが朝鮮中央通信記者の質問に答えた内容を朝鮮中央通信(3月22日)が伝えている。ちょっと長いが、そのうちの一部を紹介する。
「われわれは、これを主権国家の自主権と領土保全に対する乱暴な侵害、その国の人民の尊厳と生存権を無残に踏みにじる最大の反人倫犯罪として峻烈に断罪する。
このような戦争行為はどんな場合にも、何によっても正当化されないし、即刻中止されなければならない。
世界は、今世紀に入って米国が起こした2度の戦争により、多くの平和的住民の無残な死と計り知れない災難が招かれていることを毎日のように目撃している。
それでも飽き足りず、米国は「民間人保護」の体裁のいい名目で自分らの目障りな政権を武力で交代させ、その国の資源を独占するために新たな戦争の惨禍をもたらしたのである。
主権国家の国権を無視し、国連の看板を盗用して内政干渉と武力侵攻をはばかることなく行う米国の強権と専横はこんにち、世界の平和と安定をかく乱する禍根となっている。
現在のリビアの事態は、国際社会に深刻な教訓を与えている。
かつて米国がよく言い立てていた「リビア核放棄方式」とはまさに、「安全保証」と「関係改善」という甘言で相手をだまして武装解除した後、軍事的に襲い掛かる侵略方式であることが世界の面前でことごとく露呈した。」
結局、アメリカは武力によりカダフィ政権を崩壊させたわけだが、自分たちの意に沿わない、気に入らない、言うことを聞かない国は力でねじ伏せるというのがアメリカとその追随国のやり方だ。「独裁国家」「国民を苦しめている」というのは口実でしかない。自分たちがどれだけの一般人を殺害しているのか。
2003年、カダフィ大佐は、それまで秘かに続けていた核兵器開発計画の断念を内外に宣言した。アメリカによるイラク侵攻を見せつけられたからだと言われている。アメリカの軍事力とそのやり方に、アメリカとの「妥協」を図ったわけだ。それを受けブッシュ政権は、同年9月、国連安保理に働きかけてリビアに対する制裁を解除する決議を採択させた。
このことが、今回のカダフィ大佐の虐殺の遠因となったと指摘する人は少なくない。アメリカは常にカダフィ政権の崩壊を画策し続け、それを実現させたといえる。
朝鮮とアメリカの間では、圧倒的な国力の差がある。もちろん軍事力の差も。朝鮮がアメリカを武力で攻めるということはありえない。常に脅威を受けているのは朝鮮の方である。この60年間、アメリカは常に朝鮮を崩壊しようと硬軟様々な方法をとってきて、朝鮮はそうさせまいと懸命だった。
力で他国をねじ伏せるような、いまの野蛮な世の中を一日も早く改めることが何よりも大切だ。
後でネットを通して知ったことだが、朝鮮大学校55周年記念行事は6日の日曜日にも行われたが、在特会の連中が校門の目の前までやってきて会長・桜井誠が「我々は朝鮮人を殺しに来た!」などとわめき散らした。多くの人たちが指摘しているように明らかに犯罪行為である。
反原発のデモで日本の警察は参加者を逮捕したが、こちらの方はまったく野放しである。(k)
恥を知れ!アメリカよ!
一体全体、アメリカは日本をどこまで蝕めば氣が済むんでしょうね。政治はおろか、教育にまで加入されるとは、本当に国辱もんです。戦争に負け、例によって米軍が入ってきた当時の西ドイツは、アメリカに教育について、あれこれ口出しされたそうです。その時西ドイツは、「俺達は、テメエラの国より何百年以上もの歴史を誇ってんだ。出来てからたった数百年の国に、何で教育にまであれこれ口出しされにゃならんのよ?」と、アメリカの提言を一蹴したそうです。これを聞いた時、胸のすく思いがしました。日本だって朝鮮だって、アメリカよりも何千年以上もの歴史があるんです。出来てからたったうん百年の国に何がわかるというのか!あの戦争さえ起こしてなければ、日本は人情にあふれ、伝統を大切にし、まとまりのある国だったと思います。アメリカは、天皇陛下のことにまで口出ししますが、何千年もの歴史を持つ皇族について、出来てからたったウン百年の歴史弱小国になぜ口出しされにゃあならんのか。他国を蝕もうという魂胆が見え見えですね。色々書きましたが、本当に日本も朝鮮も素晴らしい国だと思います。アメリカに比べたら、千年以上の歴史を持ってるんです。みんなで、その誇り、尊厳を取り戻しましょう!