朝鮮学校に教育保障を! 12・3 全国集会
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朝高が高校無償化から排除されている―。
新しい一日が明けた今日も、厳しい現実が私たちの前に頭をもたげています。
明日12月3日、朝高への無償化適用を求める「朝鮮学校に教育保障を! 12・3全国集会」が東京・大田区民会館アプリコで開かれます(JR蒲田駅から5分、18時45分開会)。
「無償化適用」がここでまた延期・不適用となれば、解決は少なくとも1年は延びてしまい、生徒たちや、保護者の方々の苦しみはさらに続きます。もう、待ってられないのです。
集会では、朝鮮高校生、韓国「モンダンヨンピル」共同代表である権海孝さん(冬ソナの金次長役など数々のドラマ等に出演されている社会派の俳優)、韓国のバンド「ウリナラ」、朝鮮学校弁護団などが登壇の予定です。
一昨日、子どもが通う朝鮮学校から、集会参加を呼びかける朴明姫・オモニ会会長の手紙が届いていました。読み終えた後、「あきらめてはならない」と襟を正されました。以下、朴会長の思いをお伝えしながら、明日の集会に多くの方が足を運んでくださり、日本政府に「早期適用」の声を届けてくださることを祈ります。
オモニ会会員の皆さま、アンニョンハシムニカ。
もうすでに子どもたちがこの集会のチラシを持ち帰っていると思いますが、オモニたちにとっては高校無償化という問題はまだ遠い未来のことのように思えるのではと思い、オモニ会からもお知らせを出すことにしました。実はこの問題は高校に限ったことではなく、それを皮切りに朝鮮学校全体に対する処遇が改悪されることにつながっているのです。
昨年度以来、日本各地の自治体で続々とウリハッキョへの補助金廃止の決定がなされている中、私たちオモニたちの大半は(あぁまたか)という失望とあきらめの気持ちだったのではないかと思います。ですが、何度も繰り返され私たちが慣れきってしまっているこの状況に、怒りを感じて行動してくださっているたくさんの日本の方々がいることを知ってください。今まで数え切れないほどの「高校無償化からの朝鮮学校排除反対!」という集会の呼びかけ人になってくださったり政府に要請してくださっている日本の方々のどれほど多いことか。
東日本大震災のあと、東北ハッキョに届いた全国からの救援物資(本校のオモニ会も全国に先立って物資を送りました)で、交流校である八木山中学で炊き出しをし「こんなときこそ助け合って!」と皆が気持ちを一つにしていた年度最後の3月31日、宮城県知事は東北ハッキョへの補助を凍結しました。
その発表のあと、「有権者の差別心を満足させる為に、その都度機会原因的に理由をとってつけては無償化の対象から朝鮮学校を外し、挙句の果てに、震災の被害を受けて一番苦しんでいる時に、その土地の朝鮮学校の補助金を打ち切りにして追い討ちをかけるような、人の心を心とも思わない、浅ましい社会のあり方に憤りを抱く」とすぐさま発言してくださった方がいます。日本各地で弁護士会や大学の先生方のような方々も集まり応援してくださっています。韓国でも支援の輪が広がっています。映画「ウリハッキョ」の金明俊監督他が呼びかけてくださった「モンダンヨンピル」の活動はすでに有名です。
私たちが子どもたちのためにできることは、それでも声をあげ続けていくことしかありません。橋下市長(元知事)の言うとおり大阪朝高が肖像画さえ外したら、無償化は適用され補助金も支給、ウリハッキョは安泰だと思いますか? 答えはNOです。次は教科書でありウリマルでの授業であり教員免許です。終わりはないのです。大学入学資格の問題を考えればわかりますよね?
私たち自身がもっと怒らなくてはならないのです。子どもたちを、この社会状況の中でも自己肯定感を持って育てるためにと、大事に守ってきたウリハッキョへの許しがたい暴挙に対して。度重なるショッキングな報道や発表にも打ちひしがれることなくあきらめることなく、声をあげていかなければ。
今回の全国集会は大田区で行なわれます。蒲田駅から徒歩5分です。自転車でも行ける方が多いのではないでしょうか。ぜひ、一人でも多くのオモニたちが参加してくださいますよう、心からお願い申し上げます。