焼肉食べ放題
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焼き肉バイキングで食べ放題 食べ放題ヨロレイヒ♪
タン・ミノ・タン・ミノ・タン・ミノ・ロースも食べ放題♪
タレ・タレ・タレ・タレ・タレ・タレ・タレ・タレ漬け放題♪
割り箸も割り放題♪
書き出しからふざけてすみません。こんな歌、昔ありましたね。
ほんの数日前にイオ2月号が発刊されたばかりですが、編集部は次号の編集作業を進めています。
3月号は焼肉特集。戦後、在日朝鮮人が生活のために始めた焼肉事業ですが、今や焼肉は同胞のみならず日本人からも広く愛され市場は拡大、その食文化は日本社会に根付いています。ですが昨年、BSE騒動やユッケによる死亡事故、放射能問題などが立て続けに起こり、また大手チェーン店の資本力に押されて、特に個人の経営店は厳しい経営を迫られているのが現状です。特集では、そんな逆境の中でも、同胞や日本の方から愛されている地域の名店を多数紹介します。
というわけで、特集の焼肉店や、その他諸々の取材のため、木曜日から関西へ出張に来ています。
今日まで3店舗取材に当たりましたが、やはり焼肉、単にお店の紹介といえども、グルメの枠にとどまらない。
「自慢の肉やおすすめ料理は?」など、メニューについて聞いても、店主の答えからは在日同胞の歴史が見えてきます。戦後、屠殺場の仕事に携わったハルモニ、一家を養うために小さな店舗から焼肉店をはじめたアボジ、トンム(友だち)たちが遊びに来ると決まってテールスープを振舞ってくれたオモニ…。
私が、(あれ、今なんの質問したんだっけ?)と思ってしまうほど、話し込んでしまった方もいらっしゃいました。
焼肉が常に在日同胞と苦楽をともにしてきた食文化であり、1世や2世の並々ならぬバイタリティあってこそ異国の地で築けた、稀有な文化財産であることを、当事者たちの声から改めて感じています。
そしてほとんどのお店で「せっかく遠くから来たんやから、食べていきー!」とおっしゃってくれて、冒頭の歌詞のような、焼肉三昧のなんとも贅沢な食生活を送っています。
残り5日、関西の同胞たちの焼肉への情熱と同胞愛を胸いっぱい腹いっぱい受けとめて、しっかり脂肪を蓄えて(笑)東京へ戻りたいと思います。焼肉バンザイ!(淑)