ドラマ「運命の人」をみて
広告
ちょっと前まで日曜日が楽しみだった。
それは、日曜の夜9時からやっていた、ドラマ「運命の人」が待ち遠しかったから。
同枠の別のドラマを見ようと思っていた私の心をむんずと掴んで、
毎週離さなかったドラマ。
ドラマをみていない人に解説するならば、
「毎朝新聞の敏腕政治部記者、弓成亮太が、
日米で交わされた沖縄返還協定に際し、
米国が支払うことになっていた地権者に対する土地原状回復費400万ドルを、
実際には日本政府が肩代わりして米国に支払うという密約があったという証拠の外務省極秘電信文を入手し、
ペンをとり、沖縄の未来を日本の未来を変えるため闘おうとするのだが、
その事件は、ただの男女のスキャンダル事件として本質をすり替えられ…」
といった内容。
このドラマを見て、初めて実際にあった事件である
「沖縄返還密約事件」をちゃんと知った。
(情報を取り扱う場所にいながら勉強不足ですね、反省しました)
ドラマの最終回は沖縄編で、
沖縄にいまだ残る諸問題がたくさん取り上げられていた。
そのなかでは、「集団自決」など、
言葉に言い表せほどの酷い現実や問題を沖縄がいまも抱えているということも。
以前ブログにも書いた「世界187の顔」という展示会で聞いた内容が頭の中で甦り、
(日刊イオ「沖縄戦」
http://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/154942cb6b247ee1f0bc8bae68af3464)
ドラマのセリフと実際にスライドショーで流されていた写真にでてきた顏と重なり、
ただただ涙がとまらなかった。
ドラマの中で主人公が言っていたことば
「沖縄を知れば知るほどこの国の歪みがみえてくる」。
その通り。私たちはもっと明るい面の沖縄ばかりではなく、
暗い面の沖縄を詳しく知らなくてはと思った。
沖縄の問題にしても、日本は民主主義国家だというが、どこらへんがそうなんだと思う。
現在の原発問題にしても、あんな大事故が起きて、取り返しのつかない事態が起こっても、
再稼働させようとしている政府が、民のことを考えているなんて到底思えないから。
原作や弓成記者のモデルとなった記者の本も読んでみよう、
などなど、たくさんのことを考えさせられたドラマだった。(愛)
Unknown
一昔前は公権力が一個人を社会的に抹殺するのは容易かったんですな。
今は善くも悪くも情報社会であり、社会的抹殺どころか外交上の密約だって難しくなりましたな。
Unknown
(本山原人)さま、コメントありがとうございます。
「公権力が一個人を社会的に抹殺」恐ろしいことです。
現在は確かに善くも悪くも、ですね。