桜の頃
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「人はなぜ花見をするのか」。今週日曜の朝日新聞にも同じような問いから始まる文章が載っていました。
みんながやっているから? それとも、そこに花があるから?
すみません、どうでもいい問いですね。
上記朝日新聞の記事によると、桜が咲いたからといって飲食物を携えて花を見にいくのは日本だけの習慣だということです。
もちろん、日本以外でも似たような文化はあります。
朝鮮でも、春に家族や友人、職場の同僚同士、お酒やおいしい食べ物を持ち寄って、よりどりの花が咲く景色のいい場所で楽しいひと時を過ごします。
以前の職場で平壌に長期滞在する仕事に就いていたとき、この季節になると、牡丹峰など人がたくさん集まる場所に出向いて、その風景をよく取材しました。「季節モノ」というか、毎年恒例の取材なので仕事的にさほど難しい内容ではありません。こう言ってはいけませんが、「半分遊び」のようなものでした。「日本から来た在日同胞の記者」だと言うと、「食事をしていけ」「お酒も飲んで」などと快く迎え入れてくれます。あまり、彼らの好意に甘えると仕事にならなくなってしまうので、適当なところで抜け出すのですが。
人びとが集まる姿は日本の花見と変わりない風景です。こういう場所で庶民と触れ合えるというのも朝鮮現地取材の醍醐味の一つでした。
過去に撮った写真もいくつか載せたかったのですが、手元になかったので、またの機会にしたいと思います。
そして、「花見」つながりでもう一つ。今日は午後に仕事を早めに切り上げて、編集部で花見をする予定です。今週初めに5月号の校了日を無事迎えたので、その「打ち上げ」も兼ねています。天気も晴れて、暖かく、絶好の花見日和でしょう。
世間は「北朝鮮による人工衛星と称する弾道ミサイル発射」の問題で騒がしいですね。まさに今日、数時間前に、朝鮮民主主義人民共和国が人工衛星を搭載したロケット(日本のメディアではミサイル)を発射したという報道が一斉に流れました。今の時点で朝鮮側の発表がないので、これ以上は具体的に書ける内容がありませんが。
ともかく、みなさんよい金曜日を。(相)