青商会ブログ
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チョンサンフェ(청상회、青商会)とは、おもに30代同胞を対象に1995年に生まれたコミュニティ団体で、正式名称は在日本朝鮮青年商工会という。
最近、朝鮮高校、朝鮮大学校時代の同級生たちが地域の会長、都道府県の会長や役員を務めていることもあって、その活動を身近に感じている。固まったイメージにならないのは、顔が見えるからだろうか。
青商会は会員を男性に限っているわけではないが、圧倒的多数は男性。集まるのは月ののぼる夜が多い。その時間は家事に追われているオンマたちにとって、外に出ることは難しい時間帯だ。青商会の取材になかなか足を運べない私でも、その活動が身近に感じられるのは、個々人が発信するブログでその活動を見聞きしていることが大きい。
例えば、かっちんの青商会物語http://ameblo.jp/sanpurena/は、筆者が同級生ということもあり、毎日チェックしている。実は2年前にイオの誌面で紹介させてもらったことがあるのだが、その後ブログはさらにパワーアップし、多くの読者を得ている。
ブログは毎日2度アップされる。いや多いときには10回以上も情報が更新されることがある。
日本各地の朝鮮初級学校のサッカー少年たちが競う「コマチュック」では、足で情報を稼いで速報をはじき出してくれた。現地にかけつけられない保護者がかっちんのブログで試合結果を確認することも多かったと聞く。東日本大震災の際も、被災地にトラックで駆けつけ支援物資を送ったり、放射能被害を受けた福島朝鮮初中級学校の除染作業に駆けつけるなど、現地に飛んで汗を流しながら情報発信してくれた。記者も顔負けの活躍ぶりだ。
見ていただけるとわかるが、ブログには、散り散りになりがちな同胞社会をつなぐ数々の試みやアイデアが紹介されている。中でも魅力なのは、それを成し遂げていく仲間たちの紹介で、数々のドラマがあったことを想像させる。笑いあり、涙あり、時に怒りに満ちた力強い文章が読者をひきつけるのだろう。
なぜ青商会会員のブログを見るのか、と問われれば、自分自身と同じ悩みや問題を抱えてると思うから。
例えば子どもがハッキョに通い出すと、民族教育を発展させるため一刻も早く解決したいと思うことは多い。そして、解決にどれくらいの時間がかかるのだろうかと、気が遠くなることもまた多い。そして、ハッキョのために地域の同胞や日本市民の力がほしいと切実な思いを抱くことも増えた。
かっちんのブログには、青商会の各種会議についてのレポートも数多く載せられているが、刺激になったのは組織を運営するうえでの前向きな姿勢だ。「後ろ向きな発言はしない」というフレーズがそのひとつ。
組織は人。人こそ組織。
一人ひとりが会議に参加するだけではなく、自分の意見を論理立てて話し、それが目的を達成するうえで正しい判断なのか、方法なのか、はては現実的なのか、展望を開けるものなのかを、参加者の意見とすり合わせながら切磋琢磨していく。そして、みんなで話し合い、決めた事柄については心をひとつにして突き進んでいく。大切なのは、議論の過程ではないだろうか。たとえ自分の意見が採用されなかったとしても、のちのち「あの時、あの人はなんで○○なことを言っていったんだろう」「あの時の発言は、こういうことだったのか」などと思い起こしながら、物事や自分の考えを再発見することもあるからだ。
「議論の幅」を持った上で磨きぬかれた結論は強い。それは物事を進めていくうえで「責任を共有する」ことにもなるのではないだろうか。
とてつもなく大きな壁が立ちはだかったとしても、「私」から何を始められるのかを教えてくれた数々のブログ。これからも、日々の楽しみながら刺激を受けたいと思います。読者のみなさんのお気に入りもコメントに載せてくださいね!(瑛)
Unknown
>組織は人。人こそ組織。
良い言葉です。
確信を得てます。
ウリ組織が永きに渡り同胞の組織で有り得た最大の要因でもあります。
自分がその「人」で有ることが誇らしいです。