イオ7月号は私たちの権利の問題
広告
イオ7月号がもうすぐできあがります。
(瑛)さんも書いていましたが、7月号は「高校無償化」特集。
「高校無償化」問題の2年半を振り返り、また適用を求める運動に携わってきた方々や専門家たちの知恵を集めました。
日本政府による朝鮮学校排除がいかに不当であるかを、再確認できる内容となっています。
(余談ですが、朝鮮学校で教員をしている同級生がコメントを寄せてくれて、ゲラを見ながら元気をもらいました)
そして特別企画は、いよいよ7月9日から施行される新しい在留管理制度についてです。
今回、新制度に関して色々と調べましたが、知れば知るほど「外国人管理」という新制度の本質的な目的が見えてくる気がしました。
「みなし再入国許可制度」からの「朝鮮籍」の排除や、「特別永住者証明書の」事実上常時携帯義務など、新制度の問題点はさまざま指摘されていますが、早急に是正されなければならない問題の一つが、名前の問題です。
朝鮮や中国、台湾の人の中には、名前に使われている漢字が難しい漢字(簡体字)である人が少なくありません。
外国人登録証明書に代わって新しく交付される「特別永住者証明書」/「在留カード」、そして新しく導入される外国人住民票には、簡体字はすべて日本で用いられている正字(異体字)に変換されて表記されます。
つまり、自分の名前が正しく表記されないということです。
言うまでもなく名前はその人の尊厳の問題。人の名前を「便宜上」変換するなんて人格権の侵害といえるでしょう。
私の名前は3文字すべて常用漢字なので上記には当てはまりませんが、名前が正しく表記されない人たちは、制度施行後、日常生活のさまざまな手続きや契約時に本人確認をする際、提出する書類などと証明書上の名前表記が違うことについて、つど説明を求められるでしょうし、その度に苦痛を味わうのかと思うとたまったものじゃありません。ましてや生活の多くの場面で身分証の提示を求められる外国人ならなおさらです。
この間、法務省入国管理局にも何度か問い合わせて新制度施行に伴う諸問題について聞いてみましたが、私の質問に担当者が答えられず、数時間後に折り返し連絡が来る、ということもありました。
制度がまだ施行されていないので、伴う問題も未知数というか、新制度が施行された後にさまざまな問題が生まれてくるのではないかと思います。
そういった意味で新しい在留管理制度については今後も引き続き注視する必要があり、イオでも同胞から寄せられる質問に丁寧に答えていきたいと思います。
このように7月号は特集、特別企画ともに、在日朝鮮人の権利問題を扱った内容となっています。私たち在日朝鮮人の処遇と、正統な主張を捉える一助になればと思います。ぜひご愛読ください。
さて私は昨日から、取材のためとある場所に来ています。台風が近づいているようで天候が心配ですが、滅多と来れる場所ではないので相応の仕事をして、収穫を持ち帰りたいと意気込んでいます。いざ。(淑)
漢字
人名漢字は、在日に限らず全部自由にすべきですね。
先日、帰化した朝鮮系日本人の方に「煥」という字が入っていたんですが、人名漢字にないということで「喚」にされてしまいました。
五行が台無しです。
Unknown
なぜ朝鮮学校側は行政訴訟を起こさないのでしょうか?勝訴は確実と思われますが。
遅くなりすみません
(感じ)さん
そうですね、せっかくの五行が台無しです。
外国人でも誰でも、それぞれの名前には両親や家族の気持ちが込められていて、一つひとつに意味がある。そんな当たり前のことにも、政府は想像力を働かせられないのでしょうか。
(行政訴訟)さん
高校無償化問題の裁判のことでしょうか?
現在、提訴に向けて準備中とされていますが、詳しいことは申し上げられません。
簡体字がつかえない
はじめまして
住民票の名前が正しく表記されない。
とても嫌な気持ちで不服でいっぱいです。
どうにして簡体字をつかえるようにならないのでしょうか?以前はできてたのに、いまになって使えなくなるのは納得できません
やはり裁判でしょうか。