温かかったモンダンヨンピルコンサート
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東日本大震災で被害を受けた朝鮮学校を支援しようと、韓国のアーティストたちが立ち上げた支援団体「モンダンヨンピル」の日本公演が6月22日、東京・中野ゼロホールで行われました。会場は、1400人の観客で埋め尽くされるほど大盛況!でした。
最初のステージは、茨城朝鮮初中高級学校と東京朝鮮中高級学校合唱部によるコーラス「花の種を植えました」。心に染み入る歌声でした。この歌は、震災で崩れた塀をなおす朝鮮学校教員の姿を刻みたいと、群馬県在住の金敬淑さんが作詞、福島県出身で広島朝鮮歌舞団の河弘哲さんが曲をつけたものです。
卒業直前、母校が東日本大震災で全壊したショックを乗り越え、茨城の朝鮮高級学校に進学した金弥純さん(高2)もこの歌に思いをのせた一人です。「家族のように温かく支えてくれた方々に感謝を伝えたい」と観客に伝える凛とした姿が、今まで出会った数多くの朝高生たちを思い起こさせてくれました。
そして、観客お待ちかねの韓国の俳優・権海孝さんが司会者として舞台に登場。「65年間、ハッキョを守ってきた教員、学生、アボジ、オモニたちコマプスミダ。私たちの情熱と夢で舞台を一杯にしてみせます!」との力強い言葉が届けられると、舞台では南のアーティストたちが次々と朝高生への励ましを込めた魅力あふれる舞台を繰り広げたのです。
詳細は8月号でお届けしますが、ステージに拍手を送り続ける観客の姿に、色んな思いが押し寄せてきました。事実朝鮮学校は、日本政府から差別されていることで、厳しい状況にあります。けれど私たちはめげなかった、そしてこれからも自信をもって子どもたちを育てていくんだ、という気持ちをコンサートを通じて私自身も再確認できました。
コンサートを主催したのは、高校無償化からの朝鮮学校排除を反対してきた4つの日本の市民団体でした。「最後のコンサートを日本でしたい」との呼びかけがモンダンヨンピル側から日本に届いたのは、無償化排除3年目に入った今年4月のこと。市民団体のメンバーは、文部科学省への要請や街頭署名を続けていたものの、国をあげた差別が続くなか、朝鮮学校への偏見は増幅されていました。多くの世論に訴えるためには、もっと多くの人たちが気軽に足を運べる、自分の問題として考えてもらえる機会が必要ではないか―皆がこの課題を感じていたといいます。
幸いコンサートは大きな話題を呼び、公演1週間前にチケットは完売。実行委員会には「追加公演がないのか」という問合せの電話が殺到したといいます。当日は、100人以上のボランティアスタッフが公演を支え、観客は3分の1が日本市民、朝高生を初めて見た、という方も多くいました。
南のアーティストたちの存在は、「朝鮮学校を心で感じ、自分の目で見よう」という大切なメッセージを放っていたと思います。また、海を越えた連帯に「支援は広がる」との思いを強くしました。この場をおかりしてコンサートを大成功に導いた実行委員会の皆さんに感謝の言葉を届けたいです。(瑛)
がんばって!
俺を含め、日本人でも朝鮮学校応援してる方、たくさんいらっしゃいます!在特会や、石原都知事の発言など、気にする価値もない。それよりも、前を向いて、共に歩んで、無償化勝ち取りましょう!そして、日朝間の国交が回復することを、切実に願います(日朝お互いに、融和的な政権ができることが不可欠ですが)。応援してます!頑張りましょう!
モンダンヨンピルコンサート
昨年何回かコメントしたことがあります。東京に住む日本人です。
私もコンサートに行きました。会場は人であふれかえっていてびっくりしました。
いいコンサートだったと思います。
私は以前朝鮮語を独学しようとして挫折したのですが、朝鮮語が分かれば出演者の発言に即座に反応でき、一緒に歌えるのになと思いました。
日朝、南北関係は厳しい状態が続いていますが、朝鮮学校に無償化が適用され、諸懸案が解決され、核も軍事的緊張もない平和な東北アジアが実現することを願っています。そのために私もできることをやっていきたいです。