祭祀について思うこと
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木曜日に(瑛)さんがブログでも書いていましたが、
9月号の特集は「チェサ料理を作ろう」(仮)という企画です。
私の実家でもずっと祭祀をやっています。
なので、祭祀とは私にとっては生活の一部のようになっています。
祭祀の前々日には母が大量に食材を買い込んで、
前日のお昼過ぎから大人3人ほどで祭祀料理作りが始まります。
母たちの料理作りはとても大変そうな作業ですが、チヂムなどを焼くときのごま油の香りなど、
おいしそうな匂いが漂ってくるのが子どもの頃から好きでした。
今回私は特集担当ではないので詳しくはまだわかっていませんが、
料理の置き方やどの食材は置いてはいけない等、決まり事が祭祀料理にはあるということで、
傍から聞いていても勉強になることが多いです。
子どもの頃から何気なくやっていた祭祀でしたが、
ふと思ってみると、祭祀の際母たちは決まった料理を作り、決まった並べ方をし、
父は祭祀をするご先祖のチバン(紙榜)を書き決まった順序で淡々と行ったりと
普通にやっているが、いざ自分一人で準備してみようと思うとできないことばかりだなと、
今回の特集作りを見ながら思いました。
今度もし実家で祭祀に立ち会う機会があれば、色々聞いてみようと思います。
そしてもちろん、特集の出来上がりを見るのが楽しみです。
祭祀は朝鮮で昔から行われてきた、儒教の思想から発祥した先祖を敬う儀式。
月刊イオ2008年5月号でした祭祀特集では北と南の現在の祭祀が紹介されていました。
在日同胞社会でも祭祀は欠かさず行われており、
なので、祭祀が多い秋夕には同胞社会でも休日になります。
昔は祭祀のため学校に遅れても、当然許されました。
祭祀の文化は1世が少なくなり、
段々と同胞社会でも祭祀を執り行う家庭が少なくなっていると聞きますが、
私個人としては簡素化してもいいから、祭祀はなくなってほしくないなと思います。
ある家では祭祀の時、女性は料理を作るだけで祭祀の場には入れないと聞きましたが、
私の実家では男性たちが行った後、女性も同じように女性だけで行います。
そのように、男性も女性も皆でチョルをあげることは
子どもの教育にもとてもいいんだろうなと思うのです。
年に何回か、祭祀のための料理を作って、故人を思い出し、
ご先祖様に自分たちが生きていることへの感謝の気持ちを込めてチョルをして、
皆でその料理をおいしく頂く。
やっぱり、大切な儀式でありとても良い文化だと思います。
取り留めもなく書いてしまいましたが、
撮影時に頂いたチェサパンチャンはとてもおいしかったです!
イオ9月号は8月20日完成します。
ぜひお手にとってみてください。(愛)