8月15日を目前に
広告
今週やっと9月号工程を無事終え、来週からは待ちに待った夏休みです!!
せっかくの休み、あれもこれもしようと思うけれど、
結局は家でのんびり過ごすと思います。
のんびり過ごす休日が基本好きです。
さて、夏休み中には8月15日を迎えます。
8月15日は日本では終戦記念日ですが、
朝鮮では、長年の苦しい日本の植民地支配から解放された祖国解放記念日です。
朝鮮民族にとっては最も喜ばしい日といっても過言ではないと思います。
私が幼い頃は8月15日前後になると祖国解放記念イベントがあって、
地元の県の同胞たちが集まり、祖国解放記念日を祝っていました。
私のハルべはじめ、1世の方たちも大勢来て老若男女が集まり、
ともに乾杯をし、歌いオッケチュムを踊りながら、
楽しく過ごした記憶があります。
1世たちは国を取り戻した喜びを全身で表していたと記憶しています。
いまでは1世も本当に少なくなり、そういった大きなイベントもしなくなりましたが、
8月15日になると自身の心の中だけでも<<マンセー>>(万歳!)と言いたくなります。
きっと1世たちとともに祝った祖国解放記念日の記憶が体に残っているからだと思います。
祖父が遺してくれた自叙伝には
その日のことを、人生で感じたことのないほどの喜びの日だったと語っています。
その部分を読むとき、「本当に国がないというのは、みじめなことなんだよ」、と
生前ぽつりと言っていた祖父の顔や言葉を今でも思い出します。
私が成長する過程で、1世だったハルべがそばにいて、常に色んな話を聞いてきました。
植民地時代食べるものもなく、履いていた靴もいつの間にか底がとれていたこと、
身ひとつで家族の生きるすべを求めて日本にきたこと、
幼かったので年齢をごまかして働きにでたこと、
学校をやめざるを得なかったこと、それでも勉強したいと思い、
日本で働きながら夜学にどうにか通って勉強したこと、
朝鮮が解放されてからは、自分も故郷にすぐに帰りたかったけれど、
先に飯場にいた同胞たちが無事に祖国に帰ることができるよう手段を講じたことなど。。。
本当にたくさんのことを、実体験として生きた言葉で聞きました。
だからこそ、8月15日というのは大切で特別な日で、
喜ばしい日なんだというのを心底思います。
4、5世と世代を重なるごとに、1世と話をする機会も少なくなります。
その度に1世と接してきた者として、
ちゃんと世代をつなげて伝えていかなくてはいけない責任が大きいと感じます。
そんなことを色々と考え、噛みしめながら、8月15日を迎えたいと思います。(愛)