ただいま北海道で活動中
広告
今年の夏の休暇は、大学の同級生の結婚式に参加するため、同級生らと旅行がてら北海道へ。
日本各地から集まった同級生らと前夜祭から大いに盛り上がり、時間を忘れ、肝心の結婚式はみんなして寝不足。ですが、笑いあり涙ありのとても良い結婚式でした。
旅行中は、奮発して贅沢なウニイクラ丼や海鮮丼を食べたり、お酒の締めに札幌ラーメンもしっかりちゃっかりいただいたりと、食い倒れ飲んだくれ(笑)。普段は中々会えない同級生らと心ゆくままともに過し、大切なトンムたち(友達)とのまた新しい思い出ができた楽しい夏になりました。
そして私は現在、引き続き北海道に滞在しています。
8月24日から26日にかけて、芦別で行われる朝鮮人強制労働犠牲者の遺骨発掘作業と、その他いくつかの取材にあたるためです。
戦時中、西芦別町大曲地区には、旧三井芦別炭鉱で使役する朝鮮人労働者を収容する協和寮8棟が建設され、1棟に200人もの朝鮮人が生活していたとされています。発掘作業は、「朝鮮人労働者の遺体が芦別川河川敷に埋められた」という元鉱山会社職員の証言に基づいて、その遺骨を市民団体が中心となって掘り起こします。発掘作業には、北海道朝鮮初中高級学校の生徒らや朝鮮大学校の学生たち、韓国からの大学生など、100名ほどが参加すると聞いています。
これを書いているのは23日木曜日の午後。参加者は今夜、札幌別院に集まり、明日芦別に向かいます。
史実を具体的に示す貴重な証拠物が新たに発見される可能性のある今回の発掘作業、気を引き締めて取材に臨みたいと思います。
史実を具体的に示す貴重な証拠物が新たに発見される可能性のある今回の発掘作業、気を引き締めて取材に臨みたいと思います。
話は変わり、この間、北海道朝鮮初中高級学校の生徒らを中心に、高校無償化適用のための署名活動が行われました。
22日は晩夏の北海道にしては厳しい暑さの残る日で、炎天下、高級部の生徒らと教員、同校オモニ会メンバーらは、10時から12時の2時間、大通公園付近で署名活動を行いました。
朝鮮学校の生徒たちは夏休み最後のこの日、ゼッケンを着てプラカードを掲げ、「朝鮮学校です!」「朝鮮学校への高校無償化適用にご協力ください」と声を上げました。
高校3年生の女子生徒は、同世代の日本人の高校生に声をかけ、無償化制度から除外されている朝鮮学校の現状について説明していました。彼女は「これまで何度もこういった活動を行なってきたけど、私たちの存在も、朝鮮学校の存在も知らない人ばかり」と、日本社会の無関心に苛立ちを感じていたようでした。そしてやはりこの日も生徒たちは、「北か南か?」「拉致被害者を帰せ」などと、心ない言葉をぶつけられていました。
オモニ会のある方は、一向に前進しない現状に肩を落としながらも、「東京や大阪のような大きな集会やデモ行進はできなくても、署名やビラ配りなどの小さな一つひとつが、きっと影響していくと信じてやるしかない」と言っていました。
日本の端っこの北海道でも、こうして力を尽くしている生徒たちや教員、同胞たちがいる。この出会いに私自身が勇気づけられ、また、問題解決を目指してイオがこの問題をより広範に発信していくために、絶えず知恵を絞らなければと、再度自覚させられました。
(淑)