オモニ大会で栄養補給!
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「子どもは親の鏡」
けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
とげとげしい家庭で育つと、子どもは乱暴になる
不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
親が他人を羨んでいると、子どもも人を羨むようになる
𠮟りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
励ましてあげれば、子どもは自信をもつようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
認めてあげれば、子どもは自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭に育てば、
子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる
「子どもが育つ魔法の言葉」ドロシー・ロー・ノルトより
日本各地から集まった850人のオモニたち
金鍾成・元サッカー朝鮮代表と朝高出身で初めて弁護士資格を取得した金舜植さんが民族教育への思いを語ってくれました
東京・十条で開かれた第9回中央オモニ大会に行ってきましたが、記者としても、子を育てる一人の親としても、色んな感慨が押しよせた一日でした。
最初に紹介した文章は、兵庫の朝鮮学校の保健室で子どもたちを見守る徐千夏先生の講演で配られたものです。午後に7つの分科会が行われたので、残念ながら徐先生のお話は聞けなかったのですが、このレジュメを読んで、しばし、立ち止まって自分の子育てを振り返りました。
子育てには、立ち止まる時間が、息をつく時間が、必要だと感じます。
このたびの大会では、テレビにたびたび登場する山崎雅保さんが「子どもの自立と親の役割」と題して講演をしてくれました。会場は満席! 地元の友人に感想を聞いたところ、「子育てがんばってみようかな、と思えましたよ。潤滑油を得た感じでした」と。。。普段から色々と助けてもらっている彼女の生活に栄養が補給されたと思うとうれしく、私自身も、「そう!潤滑油を求めにこの場に来たんだ!」と思いました。
講演とディスカッション「子どもの自立と親の役割」
日々子どもに接していると、ときに壁にぶつかることがあり、一人思いつめることもあります。
けれど、話を聞いてもらったり、先輩のオンマに声をかけてもらう、子どもを預かってもらう、というほんのちょっとしたことで、どれほど気持ちが楽になることか。。。あと、中々言いづらいことでも、勇気を出して口にしてみると、相手が同じ目線で自分の経験を語ってくれたり(それ自体がとても嬉しいこと)、その言葉にまた違う自分が映し出されるようで、凝り固まった考え方をぶち壊してくれることもあります。
今、子育てを取りまいては、雑多な情報が氾濫しています。さらに、乳児、幼児を経て、学校に行きだすと、集団生活になじめなかったり、友だちと関係を築くのに時間がかかったりもします。また、学校は勉強をするところですが、勉強につまづくと、「なんで学校に行って勉強しなきゃならんのか」という動機付けも必要になってきます。こういう具合に、押して引いて、を繰り返しながら、子どもは大人への階段を登っていくわけですが、傍で見守る大人がどう接するかで、子どもは大きく変わっていきます。私自身も進路に悩んだとき、何かを失敗したときにかけてもらった、大人の「言葉」は今でも忘れていません。
オモニ大会のいち分科会では、東京朝鮮高級学校に通う長男を筆頭に3人の男の子を育てる同級生のアッパから、「同じ目線で3人と時々デートをしながら腹を割って話している」と聞き、そのマメさに感心しつつ、「なんでこんな大切なことを忘れて怒鳴り散らしてるんだか。。。」と反省したしだい。子どもには「上から目線」は通じません。
康勝恩さんは、子育てにおけるアッパの役割について熱弁!
いい言葉に出会うと、子どもに優しくなれる気がします。(気だけではダメなのですが…)
オモニ大会では、大阪タルオルムのマダン劇「4・24の風」京都の日本の大学生が作ったウリハッキョの映像、性感染症のDVDなども放映されました。いつの日か地域のオンマたちとも一緒に見たいと思いました。
タルオルムのマダン劇
そして、会場には若いアッパの姿もちらほら見えました。イオでイクメン特集をした時、「イクメン」を増やすためのユニークな活動をしているファザーリング・ジャパンの代表に登場いただいたことがありますが、ファザリングジャパンは、今、「イクジイ」を増やすプロジェクトにやいじめ問題の解決に向け、積極的に発信しています。
若いオンマたちでにぎわったベビーマッサージ
いつか同胞社会でも、子育てをテーマに男女、世代の境界をとっぱらって集まれないでしょうか。オモニ会のミニシンポジウムでは、オモニ会を卒業した女性から、いつか朝鮮学校保護者のOB、OG会を作りたいという提案もありました。
東京中高生たちの芸術公演も好評でした
ビックニュースは来年の国連・社会権規約委員会にオモニの代表を送ることになったのこと!
オモニパワーを結集し、朝鮮高校排除が続く無償化問題の解決も導いていくしかありませんね!(瑛)