身近なところで具体的な努力をすること
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先週の日曜日、東京都町田市にある西東京朝鮮初級学校の新校舎竣工式が行われました。
(相)さんも昨日のブログで書いていましたが、「高校無償化」からの朝鮮学校排除に象徴される、学校を取り巻く厳しい状況の中、こういった明るいニュースは、暗い雨雲を吹き飛ばしてくれるようです。
西東京第2初級で新校舎竣工式 「この地で民族教育守る」/朝鮮新報
http://chosonsinbo.com/jp/2012/09/0910th/
《사람을 키우는 마당》, 새 교사 준공된 니시도꾜제2초급/조선신보
http://chosonsinbo.com/2012/09/0912th/
私も知人から、一緒に行かないかと誘われましたが、あいにく他の行事が入っていて行くことができませんでした。知人によれば竣工式には多くの人が訪れたそうです。
知人は、「本当に素晴らしい学校が建った」と、卒業生でも関係者でもないのになぜか誇らしげでした(笑)。「新校舎はとにかく開放感があり、気持ちがいいほど広い廊下が印象的だった」そうです。
朝鮮新報の記事(朝鮮語版)を読めばわかりますが、これは中級部再開を視野に入れ、教室3つ分の空間を確保して設計・建設されたものだそうです。中級部再開については、現在検討中だといいます。
新校舎には、明確な同校のビジョンが、決意として表れているんだと思いました。教職員や関係者、地域同胞たちの希望がぎゅっと詰まった新しい校舎で学ぶ子どもたちの、明るい笑顔が見えてくるようです。
私の自宅近所にも、小さな朝鮮学校があります。私の母校です。
学校が近くにあるため、駅近辺などで登校・下校中の朝鮮学校児童たちと出くわすことが多々あります。可愛くてついつい声をかけてしまうのですが、子どもたちは、見知らぬ人に「アンニョンハセヨ」と声をかけられ驚きはするものの、決まって「アンニョンハシムニカ」と丁寧にあいさつを返しくれます。子どもたちと並んで歩きながら他愛もない会話を交わす時間が、私は好きです。
竣工式に参加したある方は、「この時代に新しいハッキョを建てる意味と意義をたくさんの人が感じて、感じたことを自分の身近なところで実践していけば、道は開けるのではないか」と言っていました。
この言葉を聞いて、足元を見られた、というかはっとさせられました。まず自分のすぐそばにあるもののために、小さくても具体的な努力をすること。なおざりになっていたのでは、と自身を省みました。
近々母校であるイベントが行われるので、久しぶりに足を運ぼうと思っています。そのようすはまたブログで報告します。(淑)