クリスマス
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街はクリスマス一色ですね。大人になった今でこそ、「買わせるため」の宣伝や広告を冷ややかに見ていますが、子どもは違う。ここぞとばかりのチャンスに願いごとを叶えようと必死な光景も見られます。
ある日、小学生の息子が「○○が欲しい」と私に言うので、「じゃあサンタさんにお願いしようか」と応えると、「サンタさんがいないことをわかってしまった」と声を震わせながら言うのです。見ると目は赤く。。。しかし、私は吹き出す笑いをこらえることができず(ひどい母親)、またそれが彼の怒りを買ってしまったのです。「オンマはなんで笑うの!」。
なんでも、彼が好きなアニメ「トムとジェリー」の中で、あるおばさんがツリーの下にプレゼントを置くシーンがあったらしく、それを見てサンタがいないと思ったらしい。この話を保育園の先生にすると、「まだ知るには早かったんですかね」と先生は微笑み顔でした。そうだったのかも。
サンタが、いるかいないかはさておき、子どもの頃に信じていたことがガラガラと音をたてて崩れるという経験、ありますか? 息子の様子を見て、「子ども時代っていいな」と思いつつ、その夢を笑ってしまった「大人な自分」に気付かされ、「何かを信じる」ってことがいつまで可能なんだろう、なんてことを思いました。
「信じる」というと、その対象は「人」「理想」でしょうか。一度裏切られたとしても、思いなおすことで、また信じなおすことは可能だろうと思います。人生経験を積み重ねていくなかで、信じるものの意味合いも変わってくるような…。
子どもたちには、これから進む長い人生のなかで、誰かを信じることで、ある時は裏切られたと思うことがあるでしょう。もちろんその逆も。
何はともあれ、「子どもの実感」を大人の尺度で見てはいけないと自戒したしだい。クリスマスプレゼント、お年玉と大人は出費が続きますが、子ども心を思い出しながら、楽しいイベントにしたいと思います。(瑛)